ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

八子ヶ峰

11月13日、横谷渓谷からの帰り道、八子ヶ峰に寄ります…

f:id:notahiro:20201103163119j:plain少し登ると八ヶ岳の雄姿。山裾のカラマツの黄葉が傾いた日射しに映えます…

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少し淋しくなったススキの穂ですが、逆行に映えています。太陽は中央アルプス御嶽山の間辺りへ…

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やがて日の入り。南アルプス中央アルプスにはまだ日が当たっています…

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日が沈んだのは御嶽山に近い辺り…

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振り向けば蓼科山と北横岳の間から月が昇ってきています…

2008年の撮影です。苦労して山に登っても、いい写真が撮れないこともあります。たくさんシャッターを切っても使える写真がなかったり…。逆もあります。この時などはそういえそうです。ふらっと帰りに立ち寄って登った山。写真もたくさん撮ったわけではないのに、意外にどれもいい写真になりました…

横谷渓谷

11月13日、蓼科高原の横谷渓谷を歩きます…

f:id:notahiro:20201030165008j:plain霧降の滝を撮ります…

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王滝には近づけません…

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おしどり隠しの滝。面白い滝ですが、宿の建物や駐車場が見えます。日射しがここでは邪魔です。同じ道を戻ります…

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紅葉。流れと写し込めればいいのですが、そう都合よくはいきません…

2008年の撮影です。観光地ですが、川沿いに道がつけられていて自然の中を散策できます。岩が露出した場所があります。八ヶ岳という火山の内部構造。八ヶ岳は大昔に噴火し、成長し、山体崩壊するということを繰り返した山です。この時は年老いたカモシカにも出会いました…

餓鬼岳Ⅱ

10月18日、餓鬼岳に向かいます…

f:id:notahiro:20201018145843j:plain結局昨日と同じような場所で朝の撮影。でも同じ写真にはなりません…

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朝日を浴びて山々が姿を変えます…

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少し霞んでいます。この時季にしては暖かいのでしょう…

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また餓鬼岳の山頂にやってきました…

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遠くに霞む妙高山方面。先日登った高妻山、西岳…

ただ下りるのはもったいない天気です。荷物をデポして剣ズリへ散歩。のんびり往復して山を下ります。苦労して登ってくる登山者とすれ違います…

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標高が低くなるにつれて季節が逆戻り。落ち葉もきれいです…

2008年の撮影です。以前北アルプスの双六小屋でアルバイトをしていました。小屋からは湯俣の谷の奥に餓鬼岳と唐沢岳が見えます。いつか登ろうと思っていた山です…

餓鬼岳Ⅰ

10月16日、登山口で昼食、午後から登山開始です。紅葉、滝、アケボノシュスラン…。谷沿いの道から稜線へ。大凪山。凪という字のイメージに引っ張られてしまいますが、ナギは崖を表す言葉。辺りの景色はそれを示しています。さらに進み、適当な場所でテントを張ります…

10月17日、暗い内に起きて準備。外で気配。…近い。内側からテントを叩くと何かに当たります。相手は驚いて逃げたようです。クマではなく、サルだったか。声を上げ、コッヘルを叩きます。もう遅いけど…

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明るくなり始める頃、百曲ガリを登ります。葉を落としたダケカンバの太い幹がうねっています。日の出が近づきます…

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餓鬼岳山頂へ。展望が広がります。標高2647m。二百名山。誰もいません…

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少し移動すると、景色も変わります…

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足元のガンコウランには霜がついています…

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餓鬼ノコブの辺りに荷物をデポして唐沢岳に向かいます…

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稜線でも所々樹林帯。森林限界からわずかに頭を出す稜線です。カラマツが色付き、北アルプスらしからぬ景色。標高2632mの唐沢岳に登ります。道はここまで。縦走路から外れた静かな山です…

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荷物をデポした場所へ戻ります。赤く色付くクロマメノキ。白い花崗岩。今日も適当な場所でテントを張って寝てしまいます…

2008年の撮影です。餓鬼岳は東沢乗越を経て燕岳に続いていますが、それでも北アルプスの中では孤立したような存在です。さらに唐沢岳は餓鬼岳から2時間半で行き止まり。往復5時間。結局誰にも会いませんでした…

西岳

10月10日、まだ明け切らない樹林の道を行きます。登山口は分かりにくかったのですが、しっかりした道です。楠川を渡り、急斜面をわずかに登ると広々とした尾根、天狗原に出ます…

f:id:notahiro:20201007113053j:plain木が刈り払われた草原が数面。放棄された開墾地でしょうか。朝日が西岳を照らします…

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再び樹林帯に入り、緩やかに登って行きます。左手で物音。…クマ?遠ざかる音に安心しつつ、大声を出します。遅いよ!自分で突っ込みを入れます。時々奇声を発しながら進みます。「ほーい!」 …ん?後ろの方で何か気配が…。登山者です。うわっ、恥ずかしい。しばらく行って休んでいると、若いガイドのような男性のあとに続いて3人のおばさん。この長く危険な難コースを行くのか…

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登り詰めると無念の峰。岩場の上に出てしまいます。ここで諦めて引き返したということでしょうか。ルートは岩につけられた鎖にぶら下がって2mほどトラバース。梯子に乗り移って10mほど下降。わざと難しくルート工作しているようにも見えます。難所は続きます。鎖につかまり、笹につかまって登ります。普段は邪魔にしている笹に助けられます。笹に引っ張り上げてもらっているような気にもなります…

ふと我に返れば、とんでもない場所にいる自分に気がつきます。屏風のような岩山の途中にぽつんとひとり…。そして見上げる稜線に人影。先行者には追いつけそうにありません…

ひと登りで稜線。その稜線を辿って西岳へ。標高2053m。潅木があって思ったほどの展望ではありません。もうひとつのピーク、標高2030mの本院岳へ向かいます。こちらも似たようなものです。このあたりが戸隠山に主役を奪われた理由でしょうか。展望がないわけではありません。岩場や途中の稜線からは素晴らしい展望でした…

本院岳から八方睨へ向かいます。でも八方睨に着く頃はバテバテです。乙妻山往復に匹敵するハードなコースですが、荷物は軽くしての日帰りです。早立ちだったので、まだ時間は余裕があります。でも誰もいません…

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標高1900mの八方睨。展望のいい場所で、高妻山がよく見えます。標高1904mの戸隠山はもう少し先。ここから戸隠神社奥社に下ります。すぐ蟻ノ戸渡り。両側の切れ落ちた岩場を渡る場所ですが、今日は足がガクガク。少し下を初めて巻きます。もう上は歩けないのか。今日はよく歩いたし…。言い訳でも見栄でも、今日は良しとしましょう。賑わう奥社に下りて、登山口の鏡池に戻ります…

2008年の撮影です。高妻山日本百名山戸隠山は二百名山。でも西岳は三百名山にも入っていません。戸隠山の西にあって、戸隠山より高い山。ずっと気になっていたのですが、かなりの難路のようで、なかなか登れずにいました。そして心を決め、この登山となりました。とても印象深い山行となりました…

高妻山

10月8日、高妻山に向かいます…

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不動滝から五地蔵岳方面。1不動で稜線。3文殊、5地蔵で五地蔵岳修験道の山の看板を追ってアップダウンのある稜線を辿ります。6弥勒、7薬師、8観音、9勢至。最後の急登で10阿弥陀高妻山の山頂です。さらに進み、わずかなスペースを見つけて幕営。雨音を聞きながら一夜を明かします…

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翌朝、山が見えます。焼山、火打山妙高山。流れる霧。淡く朝日。乙妻山へ向かいます。夏はお花畑になりそうな鞍部が12大日。登りきると13虚空蔵、乙妻山の山頂です。百名山高妻山は3度目。でも乙妻山は初めてです。いずれその内と思っていた山でした。高妻山に戻り、テントを撤収、帰路につきます…

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霧に包まれ、幻想的な稜線を辿ります。4普賢、2釈迦。昨日見落とした看板を確認します。11を見落としてきてしまいました…

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車で鏡池へ。高妻山は右の戸隠山の陰に隠れて見えません。今日はここで車中泊。明日は左の西岳に登ります…

2008年の撮影です。高妻山往復は約8時間で日帰りが可能です。高妻山から乙妻山は1時間。往復2時間。高妻山に着くと疲れきっていて、結局諦めることになる乙妻山。それでこの時は1泊2日で登ってきました。天気は思ったよりよくなかったのですが、それでも面白い景色を見ることが出来ました…

北横岳

10月4日、大河原峠から北横岳に向かいます…

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天祥寺原へ下りて北横岳へ登り返します…

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亀甲池を経て北横岳へ。南八ヶ岳の峰々を眺めます。もう日は傾いています。それでも周回ルートへ。大岳、双子池、双子山を経て大河原峠へ…

2008年の撮影です。花も終わり、目をひく紅葉もなく、特にいい写真も撮れないのですが、午後からのんびりとこんな景色の中を歩けるのは、とても幸せなことです…