ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

じいとばあー御堂山

長野・群馬県境の内山峠から下仁田へ向かうと、『じいとばあ』という食堂があります。老夫婦が営む家庭的な店、…なのでしょう。でも私が注目してしまうのはその店の奥に見える山。樹林の稜線にそそり立つ岩、『じいとばあ』と名付けられた奇岩です。 ヒカゲ…

大霧山

昔々、ダイダラボッチが奥武蔵にやって来て休憩を取りました。笠を脱いで置いたのが笠山。蓑を脱いで置いたのが蓑山。腰を下ろしたのが定峰峠。お腹が空いてお粥を煮たのが粥新田(かゆにた)峠。食べ終えて箸を立てて置いたのが二本木峠。くしゃみをして唾…

奥武蔵

野生のシュンランが見たくて高麗(こま)神社に来ました。埼玉県日高市。かつて朝鮮半島からの渡来人たちを入植させた土地です。高麗王が神様。はるばる海を越えてこの地に住むことになった人たちが、自分たちのご先祖様を神として祀り、ずっと守り続けてき…

残雪の山々

新穂高温泉から双六小屋を目指します。 北アルプス・双六岳 鞍部に現れる双六小屋。背景は鷲羽岳。左奥に水晶岳。 この年の雪は少なめ。それでも吹き溜まる湯俣側には大量の雪が残ります。 双六小屋からの鷲羽岳 積雪は風の影響を強く受けます。 ゴールデン…

雪崩跡

何でこんななってるんだろう? 大量の雪が降って不安定になり、以前までの積雪の上で滑るのが表層雪崩。樹林帯では雪崩は起こりにくいのですが、起こらないわけではありません。滑り面で幹が折れても何とか生き長らえるとこんな姿になります。まだ柔軟性のあ…

吾妻連峰

福島・山形県境の吾妻連峰は2000m級の山々を連ねる広大な山域。磐梯吾妻スカイラインが通り、山岳観光地の様相を呈しています。基点は浄土平。東へひと登りで吾妻小富士(標高1705m)。すり鉢状の噴火口の縁を巡ることができます。西には一切経山(標高1949m…

蒼き夜の峰にて

もう30年以上も前の話。飛騨高山から松本に向かう県境の安房峠を越える頃には夜になっていました。…穂高が見えます。月明かりで残雪の穂高連峰が。1986年5月22日。当時はまだオフシーズンなら上高地にマイカー乗り入れが可能でした。大正池のほとりで三脚を…

空Ⅰ

山の朝はもう秋の気配 毛無峠にて 広がる空は山の魅力のひとつ 湧き立つ雲もやや力なく… 天高く秋の雲 湯ノ丸高原 烏帽子岳にて 寒気到来で山を飲み込もうとする雲 和美峠からの夕日 強い風が浅間山上空に笠雲を作る 湯ノ丸山にて 夕映え 夕日 長く山に登っ…

オプタテシケ山

天気はすっきりしないものの山に向かいます。 イワブクロ イワヒゲ ジムカデ 十勝連峰は花の盛りを迎えています。 エゾコザクラ ミネズオウ キバナシャクナゲ それぞれはとても小さな花。 それらが群生し、競い合い、斜面を覆うように広がっています。 エゾ…