仙ノ倉山Ⅲ
平標(たいらっぴょう)山で夜を過ごします。テントを鳴らし続ける強い風。シュラフに潜り込んだまま背中で風を押し返します。背中が寒くなってきて、手袋をして腕でテントを押し返します。風向きが変わります。テントいっぱいに横から風が吹き付けます。眠れぬまま夜半を迎えます。このまま風が強くなればテントは持たないかもしれない。風を受けないようにテントを潰した方がいいかもしれない。そんなことを考えながらうつらうつら…。でも、風は少し弱まったようです。そして少し眠ったようです…
4月15日、目覚めると、まだ風は吹いています。食事の準備。風で揺れるテントの壁に翻弄されて、揺れながら食事をします…
外に出ます。霞む苗場山。期待したほどの景色ではありません。テントを撤収し、まとめた荷物をその場に置いて、軽装で仙ノ倉山に向かいます…
苗場山の左に苗場スキー場。その頂上が筍山…
苗場山の右側。少し光線状態がいいので撮ってみます…
そして仙ノ倉山に迫ります…
標高2026mの山頂へ。ひどく霞んでいますが…
居並ぶ豪雪地の山々は壮観です…
ゆっくり眺めを楽しんだら、のんびり同じ道を戻ります…
新潟・群馬県境の山々…
振り向けば仙ノ倉山…
一部地面も出ていますが、多くは雪の斜面が広がっています…
苗場山を見ながら稜線散歩。左奥にはうっすら白馬三山…
ちょっと面白い雲が現れます…
2011年の撮影です。安定した天気のはずだったのですが、夜には風に悩まされました。山は霞んでいますが、春だから仕方ありません。もう少しいい写真が撮れるような状況を望む気はあるのですが、与えられた条件の中で楽しむことも大事かもしれません…