守門岳
6月8日、ちょっと疲れが出て起きられません。やや遅い出発。
尾根を行くようになって出会ったのはヒメシャガ。初めて見ます。
これはアズキナシでしょうか。
オオイワカガミはつぼみ。
花は見えません。
守門(すもん)岳が見えてきます。これは2枚の写真をつないだもの。
ツバメオモトはつぼみです。
かわいい…
少し伸びているのも…
咲き始めもありました。
コミヤマカタバミ
ナエバキスミレ
オウレン
ほころぶゴゼンタチバナの花
マイヅルソウのつぼみを撮って、やっと標高1538mの山頂です。
昨日登った浅草岳が見えます。残雪は説明しようのない姿。静かな山頂で霞む山々を眺め、しばらくのんびり過ごします。
下りてきて撮ったのはコシアブラ?
これは幹が瓜肌に見えるウリハダカエデの実。さあ、車に戻りましょう。そして帰ります。二百名山の守門岳、三百名山の浅草岳に登って今回の目標は達成。ヒメサユリやヒメシャガなどの花にも出会えました。
これは17年前に撮影した写真でまとめたものです。ブログを初めて3ヶ月足らず。ひねもすのたりのたりのつもりが、せっせと記事を作っています。少し慣れてはきたものの、続けられる生活のペースがつかみきれていません。少しペースダウンするかもしれません。長期の撮影旅行でしばらく中断したりもするでしょう。でも続けます。これからもよろしくお願いします。
浅草岳
6月7日、五味沢から浅草岳に向かいます。
早朝の水の流れはきれいです。
水辺にはコシノチャルメルソウ。
冬芽を膨らますのはホオノキでしょか。陽射しが届くようになります。
ゼンマイ?もやっと芽吹き。豪雪地の山の遅い春です。
日当たりのいい尾根に変わると、ヒメサユリのつぼみ。
花も咲いています。
コブシによく似たタムシバ。
日本海側に多いといいます。
イワウチワ
キクザキイチゲ。登るにつれて現れる花たち。
雪残る上の稜線にはカタクリも咲いています。
山頂が近づきます。雪は融けて、締まって、割れて、崩れて…
標高1586m、新潟・福島県境の浅草岳山頂。田子倉湖が見えます。奥に霞むのは会津朝日岳。山また山の景色です。
張り出す尾根上の鬼が面山。今回は行きません。
展望を楽しんだら、あとは下りるだけ。
途中、目に付いたのは小さなヒシバッタ?くらい。恋の季節?縄張り争い?車に戻って国道にも出ず、大白川で右折。守門岳の登山口に向かいます。ちょっと疲れました。今日は早く休みましょう。
17年前、三百名山の浅草岳に登った時の話です。現在295座。残り5座です。桜島には登れないので実質4座。年内登頂を目指しています。
平標山
6月6日、元橋から平標(たいらっぴょう)山に向かいます。国道17号線の三国峠の新潟県側に元橋登山口があります。
カラマツの雌花。既に小さな松かさ。葉は頭を出しています。
カエデは新緑。
花もつけていて、…ハウチワカエデでしょうか。
こちらはウリハダカエデ。花は随分違います。
ツクバネソウの花はほころび…
芽吹くナナカマドはつぼみを見せています。
これは、…ノギラン?シュロソウ?…違う。分かりません。
これはイワカガミのつぼみ。オオイワカガミかな。
アズマシャクナゲはきれいに咲いています。
ハクサンイチゲは咲き始め。つぼみもあります。標高1984mの平標山。新潟・群馬県境の稜線は東に続き、仙ノ倉山、万太郎山などを経て谷川岳へと延びています。やはりこの時季は、霞んでしまって山の写真は絵になりません。
ムシカリの芽吹き。つぼみは小さくて…
下りて行くと花も咲いています。南側の谷へ周回ルートを取ります。
季節が進むように新緑が深くなります。
タニウツギは咲き始め。
足元にはシオデの花。美味しい山菜らしいのですが、もう伸び過ぎです。やがて国道が見えて、駐車場の車に戻ります。小出まで北上して入広瀬へ。浅草岳の登山口の五味沢で車中泊となります。
’00年の写真なので、もう17年前になります。記憶は曖昧。フィルムに山の写真がないので、たぶん霞んでいて撮らなかったのだろと、そこは想像で書いてみました。今も続けている紙媒体の『ひねもす通信』は、この直後から始まっています。それで参考にできる記事がありません。
八ヶ岳ー横岳
6月19日、杣添尾根を辿って横岳に向かいます。
苔むす原生林。キノコ。残雪。下界は夏でも山はまだ雪解けの季節。
キバナシャクナゲが咲いています。
目立つ花は多くないのですが、この時季でなければ見られない花もあります。
ツクモグサ
本州ではここと白馬岳。あとは北海道の限られた山でしか見られません。
探せばあるのですが、撮影可能とは限りません。
チョウノスケソウの葉。イワウメ。オヤマノエンドウが咲き始めています。
岩に張り付く高山植物。小さな花が咲いています。
オヤマノエンドウとチシマアマナ
イワヒゲ
花がないと下りて行った人。ガイドブックのきれいな写真は罪作り。
クモマナズナ
古い火山の内部を露呈する横岳 標高2829m
長く写真を撮っています。ある程度狙いをつけて出かけるのですが、予想通りにはいきません。たまにいい方に裏切られて、そんな時は感動します。でも大抵は期待はずれ。結局ないものねだりは意味がなく、そこにあるものを楽しむのが最良です。自然に関しては、楽しみを見つけ出す天才!?と自負している次第であります。これは8年前の撮影。梅雨時。青空は望めません。でも、強すぎる陽射しは花の撮影に向かないこともあります。ものは考えようです。
浅間ー前掛山
’04年9月1日の噴火から3年後の6月17日、浅間山荘から前掛山に向かいます。
二ノ鳥居の辺りでミヤマザクラを見ます。桜っぽくないけど、これも桜。
イワカガミ。山はやっとこれから花の季節。
火山館を過ぎるとハクサンイチゲが咲いています。牙(ぎっぱ)山を入れ込んだのは、ちょっと無理がありました。
新たな火山弾の欠片が散乱する道を登って、前掛山の火口原に辿り着きます。ひしゃげた避難シェルター。前掛山の内側は節理が発達しています。これは旧火口壁。この前掛山火口の中に釜山と呼ばれる新たな噴火口が成長して、浅間山の最高点をなしています。それは天明の大噴火の時(1783年)のことだとか…
仏岩という浅間山の土台部分はほぼ新たな火山堆積物に埋まっていますが、南斜面には弥陀ヶ城岩と呼ばれる断崖があって、仏岩の一部が露出しています。
黒斑(くろふ)山と一続きだった剣ヶ峰。その内部をあらわにしたような牙山。
好天に恵まれ、山々を眺めます。
荒涼とした斜面が緑に…。その新緑がきれいで…。でもうまく表せません。
前にはなかった稜線の窪み。火山弾の直撃の跡のようです。
早くに咲くコメバツガザクラ
下りていくと、キバナノコマノツメが咲いています。噴火の痕跡は見られるにせよ、花たちは今年も変わらぬ営みを続けているようです。
現在前掛山は登山規制で登れません。浅間山は比較的監視体制の整った火山。火山活動によって規制は強められたり、緩められたりします。
尾瀬ヶ原
6月14日早朝、暗い内に出発。2時間の林道歩き。大きな物音。逃げて行きます。シカでしょうか。正体は分かりません。驚いて、安心して…。お互い様?
富士見峠ではすっかり明るくなっています。
ナナカマドの芽吹き。そして小さなつぼみの塊。
ツクバネソウの花もほころんでいます。
残雪の樹林帯を下って尾瀬ヶ原に出ると、すっきり晴れ上がっています。ニョイスミレの高山型、ミヤマツボスミレの小さな花が咲いています。
木道を歩き、尾瀬ヶ原を散策します。
正面には景鶴(けいづる)山。いずれ登るつもりの三百名山。
オオバタチツボスミレ。これは北海道で見て以来。ちょっと珍しいすみれには出会えたものの、あまり花は多くありません。尾瀬ヶ原は初めてではないのですが、久々で期待過剰だったようです。
こちらも百名山の燧(ひうち)岳。尾瀬ヶ原を挟んで至仏山と対峙します。
尾瀬ヶ原を流れる小川。景鶴山が見えています。
気温が上がり、雲が現れ、少し霞んできました。軽装のハイカーや観光客も多くなっています。
花を求めて結局最初にリュウキンカを見た場所に戻って来てしまいました。
もう少しミズバショウがきれいに咲いていてもよさそうなのに…。尾瀬ヶ原を離れて三条ノ滝に向かいます。
平滑ノ滝は予想を超える規模。でもいい撮影場所が見つかりません。
雪解け水を集めて轟く三条ノ滝。こちらも想像を超える大迫力。
翌日早朝の只見川。この上流に平滑ノ滝、下流に三条ノ滝。阿賀野川の大きな支流で、尾瀬ヶ原はその源流です。
尾瀬ヶ原を流れるヨッピ川。今日は曇ってしまいました。
ミツガシワ
またリュウキンカ。少し花を撮ってから富士見峠に向かいます。
4年前に来たアヤメ平にちょっと寄り道。あまり花はありません。
昨日暗い内に歩いた長い林道。ルイヨウショウマを見つけます。特別きれいな花ではないけれど、この花を見たのはこれが最初で最後。…今のところ。また出会うことが、あるかなあ。
’05. 6.14. ~ 15. の撮影です。尾瀬ヶ原へは鳩待峠からが楽で、多くの人で賑わいます。お金をかけないようにするには体力を要します。
アヤメ平
角落山に登った翌朝、谷川岳の一ノ倉沢を見に行きます。
稜線には雲が絡んでいますが、朝日が射し込んで素晴らしい。
でもこんな感じ。ちょっと苦手。早々に引き上げます。
ラショウモンカズラ
ブナ
ハウチワカエデの花
峠から西に向かうとアヤメ平。燧(ひうち)岳が現れます。
残雪。花は…、これはワタスゲではなくオクノカンスゲといいものらしい。
古い木道を辿ります。彼方に武尊(ほたか)山を見ます。
残雪の至仏山。荒廃した湿原は地道な復元作業が続けられています。
トチノキの花。ぱっとしない空。また長い林道を歩いて戻ります。
ニョイスミレ
翌日は好天。野反(のぞり)湖へ行ってみます。
草津白根山が見えています。
さらに翌日、烏川渓谷で写真を撮ります。
角落山の登山口を通過して二度上峠へ。浅間山が現れます。
分去(わかされ)からの鋸岳。黒斑(くろふ)外輪山の一部。手前は鬼押出です。
’01. 6. 2. ~ 4. の撮影です。山上の楽園、アヤメ平の復元は難しいようでした。さらに時は流れて、今はどうなっているのでしょう。