ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

鷲ヶ岳

10月25日、旧荘川村へ移動して治郎兵衛のイチイを見ます…

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推定樹齢2000年。樹高15m、幹周り8m…

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この辺りは車道から見える川もきれい。紅葉もしています…

登山口を探します。道標もあって、林道に乗り入れると、随分な悪路。そしてかなり登って行きます。おかげでわりと楽に山頂に立ちます。鷲ヶ岳。標高1672m。三百名山。でも登山道に砂利を敷くのはいかがなものか…

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笹が邪魔で方位盤の上で写真を撮ります。あれが白山か…

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待望の好天。でも雲がないのも淋しい。周りの山があまりよく分かりません。と、笹音。笹が揺れています。近づいて、…クマだ。姿は見えません。10m。5m。大声を出します。笹の音で聞こえないのか、さらに近づきます。すぐ手前で止まります。そして唸り声。どうしよう。とっさに方位盤から後ろに飛び降り、足を踏み鳴らします。砂利がいい音を立てます。ディスプレイ。相手を威圧する行動。クマに意図が伝わったかは分からないのですが、クマはゆっくり下りて行きます。引き続き笹を揺らせて近づくもの。仔クマのようです。最接近して止まり、一瞬あって親を追って下りて行きます。子供をつれた親グマは、私を脅威に感じたのでしょうか。ただ無害と思っただけか。子供は私を好奇心旺盛に眺めていたのかなぁ。姿は見ていません。クマだったかどうか。そこに登ってくる登山者。しゃべりたい衝動に駆られます。でも結局何もなかった。ただ怖がらせるだけ。たぶんもう危険はない。何とか衝動を抑えます…

2006年の撮影です。やっと晴れたのですが、被写体としては単調。雨でも晴れでもなかなかいい写真が撮れません。ただこのエピソードがあるので、やはりとても印象に残る山になりました…