切り株
4月5日、佐久間ダムから天竜川沿いに南下。雨は上がろうとしています…
天竜川にかかる大輪橋を渡ります。雨に洗われた芽吹き。下流のダムのせいで川幅が広くなっています。さらに下り、秋葉山麓を巻いて秋葉神社下社へ。ここから約2時間の秋葉山登山。山頂には秋葉神社上社があります。上社には車道も通じているので、以前参拝はしています。今回は山道を歩いてみます。山火事や伊勢湾台風などで山が荒れたことがあったそうです。植林。すみれの花も見つかりません。それでも上部には杉の巨木も残っています。上社目前で新しい切り株を見つけます。3つの大きな切り株。何故伐られたかは分かりません。中心部が朽ちているのもありますが、1つはしっかりしています。こんなチャンスはないかもしれない。妙な衝動に駆られ、藪を漕いで切り株に行ってみます。そして年輪を数えます。中心や目の詰んだ辺りは分かりにくいのですが、厳密さを要求される話ではありません。中心から年輪の数を数えます。…390を越えて皮に達します。樹齢約400年。切り株の上に寝てみると体がはみ出します。直径約1.3m。幹周り約4m。自然体験学習を終え上社へ。参拝をして同じ道を下ります…
下の集落まで下りて、空き地のつくしを撮ります…
4月6日は中川根から車を荒れた林道に乗り入れ、山犬段へ。しばらく林道歩き。縦横に亀裂の入った崖。糸魚川静岡構造線と中央構造線に挟まれて急激に盛り上がった南アルプス。岩には亀裂が入り、断層も数多く走っているのでしょう…
山に取り付き、稜線を行きます。いい天気。でも芽吹きにも花にも早過ぎました。撮るものが見つかりません。木の間越に残雪の山。光(てかり)岳や聖岳でしょうか。そして高塚山の山頂。標高1621m。三百名山…
アセビ。帰りは標高1627mの蕎麦粒山に回ります。山深い南アルプスの南深部の山々を眺め、車に戻ります…
2009年の撮影です。切り株の年輪を数える話は、バカらしいと思われるのでしょうか。面白いと思われるのでしょうか。結局写真も撮らなかったのに、私の中では結構印象深いものになっています…
角田山
3月26日早朝、新潟の弥彦山の北にある角田山に五ヶ峠から登ります…
カタクリが咲き始めています。雨が葉の上で大きな水滴に。…氷になっています。すっきりしない天気ですが、今は降っていません…
つぼみ。葉に包まれるようにして出てくる若いものも。さらに登ると花はなくなります。そして標高482mの山頂へ。天気が悪く展望は得られません…
下り始めると雪がちらつき、見る間に本降りになって辺りが白くなります…
カタクリも雪を被っています…
さっき見た場所なのに随分景色が変わっています…
雪の中で花を撮ります…
さらに下りてロープで規制されている雪割草の群生地へ。近くにいい被写体が見つかりません。オオミスミソウ。何とか1枚撮ります…
ユキワリソウはサクラソウ科の花。でもこの辺りでは、キンポウゲ科のオオミスミソウやミスミソウなどを雪割草と呼んでいます…
コシノコバイモ。しゃがみ込んで撮影している人がいて、珍しい花が咲いているのを教えてもらいます…
2009年の撮影です。新潟に行った帰りに、以前登ったことのある角田山に行きました。急遽決まった新潟行き。下調べもなく、寒い季節で花も頭になかったのですが、雪が降り、面白い写真を撮ることができました…
武甲山
3月23日、坂戸の慈眼寺へ…
見事にシダレザクラが咲いています…
ヒガンバナで有名な日高の巾着田には菜の花。風に揺れています…
翌日は秩父へ…
横瀬町、西善寺のコミネカエデ…
そして武甲山に登ります。小さな滝を見て…
植林の中で立ち枯れる巨木。あまりいい被写体が見つかりません…
標高1295mの山頂へ。石灰岩の採掘で山容まで変わった山。でも二百名山…
苔生す倒木を撮り、山を下ります…
芦ヶ久保に移動して、ヒナスミレを撮ります…
2009年の撮影です。武甲山石灰岩地特殊植物群落。地図で見つけた魅力的な文字。でも予備知識はなく、何も見つけられません。季節も考えないと…。芦ヶ久保ではカタクリ、アズマイチゲ、セツブンソウ…。いろいろ咲いていたのですが、いい被写体は見つけられず、ヒナスミレを撮っただけ…
四ッ又山
3月19日、西上州南牧村へ。四ッ又山に向かいます…
標高900m。山頂は3つほどに分かれているように見えていたのですが、実際に行ってみるとさらに小さなピークに分かれていて、単純な地形ではありません。それぞれのピークに石仏や小祠。樹林に覆われていますが、意外に展望があります。隣には2つの岩峰が目立つ鹿(かな)岳。その右に浅間山が霞んでいます…
山を下りて車に戻ると、車を擦られていてひと悶着。でも誠実な対応をして頂きました。ふと見るとそばにアズマイチゲが咲いています。山では花は見なかったのですが…
2009年の撮影です。今年、東京ではもう桜の開花宣言。小諸は雪。結構な積雪で除雪もしたのに、あっという間に融けてしまいます。日射しも強まり、気温も上がっています…
金峰山
3月11日、廻り目平から金峰山に向かいます。昼からの登山。でも今日は登るだけ。上で1泊の予定です。雪の林道を行きます。よく踏まれたトレース。沢は水量が減り、露岩の上の雪饅頭がつながって、水面を隠してしまいそうです。林道から登山道へ。沢沿いから尾根へ。思いのほか時間がかかります。トレースが消えています。下界は雨でも山は雪。風もあったのでしょう。雪の下のトレースを探すように登ります。外れると雪に沈みます。罰ゲームつきの雪の斜面。1泊の装備ですが、楽しむ余裕はなくなりつつあります。やっとの思いで樹林帯を抜け、山小屋に辿り着きます。冬季小屋に荷物を置いて山頂に向かいます…
標高2599m。金峰山の山頂。この高さにしては寒さが厳しくありません。気温が上がって霞んでいます。小川山、瑞牆山。近くの山も霞んでいます。その奥に八ヶ岳。富士山や南アルプスを辛うじて見つけます。やがて日の入り。辺りの雪を染めて、やがて暮れて行きます…
金峰山の山頂と、その近くに積み上げられたような五丈岩。暮れなずむ山を撮影して、冬季小屋に戻ります…
翌朝、満天の星空を見て山頂へ。少し早過ぎました。冷え込みは厳しくないものの、じっとしてると凍えてきます…
星が消え、空が白み、やがて日の出。昨日以上に朝から霞んでいます。穏やかな春の日。撮影を楽しんでから、冬季小屋に戻り、そして山を下ります…
2008年の撮影です。山の上は冬と変わらなくても、天気は春の様相。目まぐるしく変化します。安定した短い晴れを狙って金峰山に行ってきました。奥秩父連峰東端の百名山。キンプサンと覚えましたが、それは山梨県側の呼び名。長野県側ではキンポウサン。蔵王権現を祀った金峰山は各地にあって、呼び名はほかにキンプセンなどがあるようです…