八幡平
8月14日、区境から八幡平に向かいます。
アスピーテラインの源太岩からの八幡平。右が茶臼岳。左奥が畚(もっこ)岳。小さな鐘状火山が突起のようなピークをなしていますが、山体全体は楯状火山。なだらかな高原。台地状です。
畚岳の南に続く稜線もなだらか。
大きな群落の奥は畚岳。ニッコウキスゲ以外にも…
カラマツソウ
雨や雪でえぐれた道を畚岳に向かいます。
咲いているのはオヤマリンドウ
標高1578mの山頂から平らな八幡平を眺めます。
南の稜線は秋田駒ケ岳や、左奥に裾野が見える岩手山に続いています。
しばらくすると青空。
足元に咲き残る小さなすみれ。…タカネスミレです。
ミヤマコウゾリナ。すっきりは晴れず、山を下ります。
振り向いて見る畚岳。
焼山の奥は森吉山のようです。
イワイチョウの葉の隙間からイワショウブ
トウゲブキ
がくが被針形のフクシマシャジン
ツリガネニンジンは線形です。
2003年の東北撮影旅行でした。このあと鹿角市の姉夫婦の家に行きます。埼玉の両親も合流してお盆を過ごしました。
巨木と兜明神岳
8月13日、早池峰山を下りて麓の久出内(ひさでない)という集落を訪ねます。
大きな木。看板もあります。
鳥居の奥の才の神のサワラ。推定樹齢500年。
立派な木。撮影に夢中になって側溝にはまります。
オミナエシ咲くのどかな集落。
次は山祇(やまずみ)桂。樹齢は4~500年。
株立ちで大きく枝葉を広げているのですが…
全体像を撮ると…。巨木の撮影は難しい…
次は白山杉。推定樹齢900年。手元の本にも載っているもの。
幹周り11.5m。迫力を伝えるのは難しい…。盛岡の東の区境へ向かいます。
翌日は早朝から兜明神岳へ。でも霧になってしまいました。
オオヤマサギソウ
以前ここから見た早池峰山がよかったんですが…。コーヒーでも飲んで…
少し散策。霧のときは霧の写真でも撮って…
霧が晴れた…。早池峰山が見えて…。でも使えない。
ここにも巨木。シナノキ。…難しい。山を下ります。
素早く獲物を糸でぐるぐる巻きにする小さなクモ。
セイタカワダチソウによく似たオオアワダチソウ。
ニッコウキスゲによく似たヘメロカリス。
あとで調べたらジャコウアオイというものらしい…
2003年の東北撮影旅行の写真です。14年前となると記憶は曖昧。でも、山で随分動き回っていたのに、巨木の撮影までしていて、我ながら元気なやつです。写真は今ならもう少しうまく撮るかなあ、なんて思ってしまいますが、これも条件次第。今だって失敗もするわけで…
早池峰山Ⅱ
山頂周辺を散策します。
澄み渡る空。露岩。ハイマツ。高山植物…
ハクサンサイコ
霧に包まれます。
咲き残るナンブイヌナズナ。実になっています。
びっしり張り付くイワウメの花は終わっています。
ミネウスユキソウ
花は終わっているけど、花穂の長いハッコウダシオガマ。
こっちは通常タイプ。ヨツバシオガマ。
クジャクチョウ
ミヤマアケボノソウ
花終わるシシウド
山頂から東望。遠く稜線上のピーク、早池峰剣ヶ峰が見えます。
西側はよく見えています。遊びに行ってみましょう。
ハヤチネウスユキソウ
キノコ
ホソバイワベンケイ
ハクサンシャジン
賑わう山頂と打って変わって静かな広い草原。
変化する雲をのんびり眺めます。
山頂に迫る雲。
タカネナデシコなどが咲いて…
ミヤマアキノキリンソウ。山頂に戻ります。
通り越して東側から山頂を撮ります。
岩場の先に早池峰剣ヶ峰が見えます。
稜線を辿るとハイマツやハクサンシャクナゲに混じるイソツツジ。
早池峰剣ヶ峰に向かいます。
下山は尾根道の別ルート。振り仰ぐ山頂。
南に聳える薬師岳に向かうように下ります。
もう一度山頂を振り仰いで、車に戻ります。
’03. 8.13.の山行。百名山で貴重な花も多い人気の山。自分でまとめながら、もう一度じっくり花を撮りに行きたくなりました。撮り損ないもあったし…。
早池峰山Ⅰ
8月13日早朝、早池峰山に向かいます。
山には雲がついています。
マルバキンレイカ
コメガモリ沢を渡ります。
咲いているのはミソガワソウ
ソバナ… 露光不足の撮影…
タマガワホトトギス
オオカサモチ?とムギワラトンボ?
アオヤギソウ
まだ咲き始めのオニシモツケ
沢沿いを進むと彼方に山頂が見えます。
ミヤマカラマツ
ナガボノシロワレモコウ
ナンブトウウチソウ… 特産種なのにピントが…
ナガハキタアザミ
ナンブトラノオ
モイワシャジン
振り向けば背後に聳える薬師岳。随分登ってきました。
ミヤマウイキョウ
山頂直下の登山道を登り、賑わう早池峰山へ。標高1914mの百名山。特産種、貴重種の多い花の山。最初に登ったのは秋。そのあと春にも登っています。夏は初めて。青空になりました。
2003年、安達太良山に登ったあと、1日移動日を置いて登りました。少し写真が多いので2回に分けてみます。
安達太良山
8月11日、野地温泉から山に向かいます。
登山道には立派なブナの木。
羽化したばかりのミンミンゼミ
よく整備された道を行きます。
ホツツジ
磐梯山が姿を現します。
鬼面山を越えて箕輪山に向かいます。
色づくマイヅルソウの実
咲き始めるヨツバヒヨドリ
つぼみのほうがきれいかも…
ツルリンドウ
タケシマラン
マルバシモツケ
装飾花がきれい過ぎるけど、やっぱりノリウツギかな?
標高1718mの箕輪山到着。
緑に覆われた鉄山方面。
ハイマツの若い実と成熟した実。
ヤマハハコ
標高1709mの鉄山まで来ると安達太良山が見えるようになります。
西側には沼ノ平。
青空は見えてもすっきりはしません。
火山らしい荒涼とした稜線を行きます。
標高1700mの安達太良山へ。百名山。賑わう山頂。17年ぶり2度目です。
西に張り出す尾根上の船明神山。そして、帰路につきます。
大きなケルン。ガンコウランが覆うのに何年かかるのでしょう。
黒く熟したガンコウランの実
鉄山に向かいます。
そして箕輪山へ…
行きはいいけど帰りは長い…。またミヤマシャジンを撮って、車に戻ります。
2003年の撮影です。各所から登山ルートがありますが、やはり奥岳からが一般的。そのルートは既に登っていたので、この時は北側からのルートを取りました。稜線は楽しいのですが、車に戻るには同じ道の往復で長い。疲れました。
北アルプスー双六岳Ⅱ
翌8月7日、天気はすっきりしませんが、双六岳に向かいます。
ハイマツの斜面を登ってヨツバシオガマを撮ります。
ハクサンボウフウ
これはキレハノハクサンボウフウか。
オンタデ べったり残る大量の雪…
それが小屋の水源。近くにはチングルマが咲いて…
さすがにキバナシャクナゲは終わっています。
これは去年の実。
霧の登山道
深い霧。台地の道を行きます。
帰りは旧道へ。すると、そこに…
やや大きくなった雛を連れたライチョウ…
なのにあまり警戒心は強くなく…
しばらく遊びます。
お花畑とは呼びにくいものの…
斜面には多くの花…
双六小屋に戻り、昼食を頂き、そして下りなければなりません。
ミヤマトリカブト 鏡平小屋により、さらに下ります。
秩父小沢はいい水場です。
さらに下りてもまだ残る雪を踏んで、帰路を急ぎます。
2003年の撮影。この年のゴールデンウィークに双六小屋の当時のご主人で、山岳写真家の小池潜さんの写真展を見ました。きれいな写真。いい場所なのです。そこで働いていました。長く関わり、期間限定とはいえ暮らしていたのです。でもあまり写真がありません。改めて、久々に写真を撮りに行きました。天気には恵まれなかったものの、花はきれい。小屋にもお世話になって、楽しませて頂きました。
北アルプス 双六岳Ⅰ
8月5日、新穂高温泉から左俣林道を行きます。
中崎橋の欄干は雪崩でこんな風になってしまいました。
イワガラミ 花はそれでもきれいに咲いています。
ソバナ 今日はわさび平小屋まで。少しだけお手伝い。
翌日も登山者を送り出すまでは手伝ってから小池新道入口へ。
比較的安定した広い谷。それでもたまに崩れて道の付け替えを強いられます。
流れ込む小さな沢でさえ、毎年大量の雪を吐き出します。
サビハナナカマド 付け替えられた道を順調に登ります。
ミヤマカラマツ
まだ咲き始めのオオレイジンソウ
オオバミゾホオズキ 鏡平小屋に寄り、さらに登ります。
グンナイフウロ
ミヤマトリカブト 稜線は霧に包まれています。
斜面に咲く花々
オンタデ
タカネシュロソウ
ハクサンイチゲ 山は見えなくても花盛りです。
タカネヤハズハハコ
双六池に咲くチングルマ。もう小屋は見えています。今日は双六小屋へ。かつてのアルバイト先。オーナーやバイト仲間を訪ねます。
アルバイトをするとあまり写真は撮れません。きれいなところなのです。それで花の写真を撮りつつ昔のバイト先へ。2003年、今から14年前のことです。