ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

米山

車で米山の登山口に向かいます。道は砂利の林道になってもさらに続きます。

f:id:notahiro:20170512123606j:plain

林道沿いにはナガハシスミレが群生。

f:id:notahiro:20170512123732j:plain

キバナイカリソウも咲いています。さらに登って登山口。開けていて海まで見えます。山は霞んで見えなくなり、夕日も雲に隠れて…

f:id:notahiro:20170512124132j:plain

しばらくすると雲が淡く色付きます。

翌5月21日、早朝から米山に向かいます。

f:id:notahiro:20170512124437j:plain

シロバナスミレサイシン

f:id:notahiro:20170512124555j:plain

タチツボスミレ

f:id:notahiro:20170512124710j:plain

オオタチツボスミレとナガハシスミレの交雑種、イワフネタチツボスミレか。

f:id:notahiro:20170512125148j:plain

日本海側の山に多いオオイワカガミ。

f:id:notahiro:20170512125308j:plain若葉が陽射しに輝きます。

f:id:notahiro:20170512125505j:plain

白花もあります。

f:id:notahiro:20170512125653j:plain

シロバナショウジョウバカマ

f:id:notahiro:20170512125759j:plain

オオタチツボスミレ

f:id:notahiro:20170512125833j:plain

フデリンドウ

そして、標高993mの米山山頂到着。独立峰で展望はいいのですが、気温が上がってすっかり霞んでいます。車に戻って、上越に向かいます。

f:id:notahiro:20170512130429j:plain

水野神社のケヤキ

f:id:notahiro:20170512130545j:plain

五智公園を散策。

f:id:notahiro:20170512131134j:plain

ウマノアシガタ

f:id:notahiro:20170512131201j:plain

イモカタバミ

f:id:notahiro:20170512131232j:plain

ヒメツルニチニチソウ

f:id:notahiro:20170512131341j:plain

春日山城跡にも足を伸ばしてヤマモミジの新緑を撮ります。でも暑い。疲れも溜まってきていて、さらに少し脱水気味。

f:id:notahiro:20170512131735j:plain

幹周り8m、推定樹齢800年という諏訪神社の大ケヤキを見たら、少し走って今日は早めに休むことにします。

弥彦山

翌5月20日、標高634mの多宝山で日の出を待ちます。

f:id:notahiro:20170511101339j:plain

水の張られた新潟平野の水田地帯。雪残る彼方の山々が朝日に染まります。

f:id:notahiro:20170511102023j:plain

佐渡島も静かな朝を迎えています。

f:id:notahiro:20170511101729j:plain

南隣には多宝山と同じ標高の弥彦山山頂。そちらに移動します。

f:id:notahiro:20170511101956j:plain日本海の彼方に残雪の山々が霞みます。

f:id:notahiro:20170511102703j:plain

東北の山も見えます。ロープウェイが動く前なのに登ってくる登山者。車に戻ってロープウェイの起点近くの弥彦神社に向かいます。

f:id:notahiro:20170511103623j:plain

弥彦神社のシイは枯れてしまったのでしょうか。

f:id:notahiro:20170511103751j:plain

立派な社殿の奥に、さっきまでいた山頂が見えます。

f:id:notahiro:20170511103939j:plain

婆々杉は推定樹齢1000年。

f:id:notahiro:20170511104058j:plain

新緑のヤマモミジ。旅館や土産物屋が並ぶ街を散策します。

f:id:notahiro:20170511104152j:plain

諏訪の木は諏訪神社のご神木の大ケヤキ。賑わう今時の観光地。でも弥彦神社とともに長い年月を重ねてきた街並みです。そろそろ引き返しましょう。

f:id:notahiro:20170511110511j:plain

いい天気で、途中の笠島海岸で写真を撮ります。

f:id:notahiro:20170511110701j:plain

柿崎から内陸に入り、楞厳寺(りょうごんじ)に寄ります。

f:id:notahiro:20170511111158j:plain

カワトンボでしょか。

f:id:notahiro:20170511111259j:plain

静かな境内を散策します。

f:id:notahiro:20170511111357j:plain

ムラサキサギゴケ

そして、今日の車中泊の場所は米山の登山口です。

新潟の巨木と角田山

翌5月19日は朝から雨。上越市から国道253号線を東に向かいます。少し内陸に入って行きます。

f:id:notahiro:20170510101655j:plain

虫川の白山神社にある虫川の大杉。幹周り10.3m、推定樹齢1200年以上といいます。ここから少し山の方に入っていくと坊金(ぼうがね)の大杉があります。

f:id:notahiro:20170510102825j:plain

樹高32m、幹周り8.5m、推定樹齢800年。雨も上がりました。

f:id:notahiro:20170510103152j:plain

足元にはニョイスミレ。スギナと競って小さな花をたくさんつけています。

f:id:notahiro:20170510103420j:plain

坊金の集落へ向かうとウワミズザクラが満開。桜らしくない花ですが、しっかり桜の仲間です。

f:id:notahiro:20170510103756j:plain

坊金神社ではシャガが満開。北上して柿崎に向かいます。

f:id:notahiro:20170510104148j:plain

途中見つけた天神大杉。樹高36m、幹回り6.5m、推定樹齢500年。金山でのひどい筋肉痛で石段を登りました。

f:id:notahiro:20170510105601j:plain

足元の小さな花はウリクサか。色が鮮やか過ぎるようで、…似たような帰化植物があるのかもしれません。柿崎からは海沿いを行きます。

f:id:notahiro:20170510110426j:plain

柏崎市の鵜川神社に寄ります。幹周り9.7m、推定樹齢1000年という鵜川神社の大ケヤキ平安時代生まれの老木。樹齢500年の天神大杉は若々しく思えます。天気は回復して暑いほどです。海岸沿いを北上して宮川神社に寄ります。

f:id:notahiro:20170510111907j:plain ヤマハタザオ?

でもヤマハタザオにしては花が大きい…

f:id:notahiro:20170510112858j:plain アマドコロ

貴重な社叢があるのですが、目に付くのは別のもの。

f:id:notahiro:20170510113109j:plain ウマノアシガタ

キンポウゲという別名の方が聞こえはよさそうなのですが…

f:id:notahiro:20170510113531j:plain

ヤマモミジでしょか。木を撮っても新緑の写真。何が貴重かはよく分からず…

f:id:notahiro:20170510113955j:plain

さらに北上して見つけた花。ナデシコ科マンテマ属辺りの帰化植物でしょうか。しばらく走り続けて弥彦山の北の五ヶ浜というところまで来ました。職務質問を受けて雑談。花が目的で角田山に登る人がいると聞いて、急遽登ってみることにします。出迎えてくれたのは…

f:id:notahiro:20170510115923j:plain

 次に出会ったのはマムシグサの仲間の…

f:id:notahiro:20170510120442j:plain ウラシマソウ

新緑の道をゆっくり登ります。

f:id:notahiro:20170510120847j:plain

新緑のヤマモミジ

f:id:notahiro:20170510121138j:plain オオタチツボスミレ

f:id:notahiro:20170510121226j:plain スミレ

標高482mの山頂から佐渡島を眺めます。

f:id:notahiro:20170510121411j:plain

日が傾いているのに、意外に登山者がいます。

f:id:notahiro:20170510121902j:plain

淡く色づく陽射しを浴びて、同じ道を車に戻ります。

f:id:notahiro:20170510122525j:plain

五ヶ浜へ行ってみると、日は佐渡島に沈んでしまいました。今日も車中泊弥彦山へ向かいます。暮れなずむ弥彦スカイラインを見事な跳躍で横切るノウサギ。こんなに間近で野生のウサギを見るのは初めて。でも写真は撮れません。

青海黒姫山

翌5月18日、小谷から糸魚川に出て、青海(おうみ)黒姫山の登山口を探します。

f:id:notahiro:20170509125902j:plain

途中で見つけたタニウツギ

f:id:notahiro:20170509130136j:plain

山道に入って長い距のナガハシスミレを見つけます。別名テングスミレ。

f:id:notahiro:20170509131218j:plain

鬱蒼とした林の下生えのユズリハ。新緑がきれいです。

f:id:notahiro:20170509131529j:plain

小さなサンショウの花も咲いています。

f:id:notahiro:20170509131659j:plain

キクザキイチゲ。斜面が急になると雪も現れて、道が分からなくなります。

f:id:notahiro:20170509132119j:plain

クジャクシダ。無理やり登って完全に道を失います。

f:id:notahiro:20170509132315j:plain

そんな斜面でヤマシャクヤクのつぼみを見つけます。どうにもなりません。滑るようにして戻ります。道を確認して再チャレンジ。でも雨が降ってきました。昨日の金山での疲れもあって、今日は諦めることにします。

f:id:notahiro:20170509133210j:plain

車を移動すると群生する花に出会います。

f:id:notahiro:20170509133319j:plain

ヨーロッパ原産のノラニンジンでしょうか。

上越まで移動して、今日も車中泊です。

金山

翌5月17日、早朝から金山を目指します。

f:id:notahiro:20170508122835j:plain

小谷(おたり)温泉を出発してすぐ、朝日を浴びる雨飾山を見ます。この先はまだ冬季閉鎖。しばらくアスファルトの車道を歩きます。

f:id:notahiro:20170508123229j:plain

残雪。新緑。そしてまだ朝の斜光線。

f:id:notahiro:20170508123927j:plain

まだ芽吹いたばかり。暖かい下界から季節は逆戻り。1時間ほどで登山口です。

f:id:notahiro:20170508123823j:plain

登山道には雪。斜面の太いブナは雪の重みに身をくねらせ、その雪を支え続けて幾年月経つのでしょうか。斜面は傾斜を増し、雪は増えて道を隠します。アイゼンをつけて迷いながら登ります。

f:id:notahiro:20170508125453j:plain

尾根に出て北アルプスを望みます。

f:id:notahiro:20170508125839j:plain

夏道を見つけてもほとんど意味がありません。

f:id:notahiro:20170508130413j:plain随分登って東側も展望が開けます。

f:id:notahiro:20170508130919j:plain

木々はまばらになっています。雨飾山が現れます。

f:id:notahiro:20170508131148j:plain

そして、標高2197mの天狗原山に到着。雪も多くてかなりバテています。

f:id:notahiro:20170508131515j:plain

さらに金山へ。標高2245m。足がヘロヘロです。

f:id:notahiro:20170508132344j:plain

北西には海谷渓谷。雪に磨かれた険しい岩山。姫川河口。糸魚川。そして日本海が見えます。

f:id:notahiro:20170508134234j:plain

標高1963mの雨飾山は、ここまで来ると見下ろすようになります。

f:id:notahiro:20170508134626j:plain

北には鉾ヶ岳。標高1316m。以前登った山です。

f:id:notahiro:20170508135314j:plain

ここは花がきれいだと教えられていたのですが、ちょっと早過ぎました。また来ましょう。何とか天狗原山まで戻れば、あとは長い下りです。苦労して登った斜面をグリセードで意外なほど楽に下ります。

f:id:notahiro:20170508140509j:plain

途中、カタクリを撮ります。

f:id:notahiro:20170508140609j:plain

アスファルトの車道まで来て、大の字になって休みます。

f:id:notahiro:20170508141157j:plain

目を開けると飛び込んでくる新緑。

f:id:notahiro:20170508141303j:plain

日は傾いて、北アルプスは霞んでいます。

f:id:notahiro:20170508141429j:plain

朝とは違う雨飾山

f:id:notahiro:20170508141745j:plain

車を動かすと立派な滝が見えます。尾丸滝でしょうか。それにしても疲れました。あまり移動せず、近くで車中泊することにします。

聖高原と姫川源流

5月16日、自宅の長野県小諸市からゆっくり聖高原の樋知(ひじり)神社に向かいます。樹齢300年という杉並木の参道。社殿の奥には杉のご神木があります。

f:id:notahiro:20170507140548j:plain

そして池。山の上なのに湧き水。雨乞いの神事が行われました。

f:id:notahiro:20170507141032j:plain

ハウチワカエデでしょうか。木漏れ日に新緑が映えます。

f:id:notahiro:20170507141151j:plain

(きょ)が白いオオタチツボスミレ。

聖山に移動します。標高1447mの山頂。ほとんど車で登れてしまいます。

f:id:notahiro:20170507142108j:plain

いい天気。景色を眺めます。この時はまだ合併寸前。坂井村、坂北村、本城村は現在筑北村になっています。

f:id:notahiro:20170507143444j:plain

大岡の方へ下りて北アルプスを撮ります。残雪の後立山連峰です。

姫川源流に向かいます。白馬村から新潟県糸魚川市に流れる姫川。その源流は意外にも国道148号線から程近い場所です。

f:id:notahiro:20170507144551j:plain

整備された歩道を行くとスミレサイシンが咲いています。

f:id:notahiro:20170507144727j:plain

ヒガゲスミレ

f:id:notahiro:20170507144834j:plain

そして、ニリンソウ

f:id:notahiro:20170507144933j:plain

いっぱい咲いています。

f:id:notahiro:20170507151544j:plain

エンレイソウ

f:id:notahiro:20170507145247j:plain

ワサビ

f:id:notahiro:20170507145329j:plain

またオオタチツボスミレ。

f:id:notahiro:20170507145452j:plain

近くの親海(およみ)湿原ではミツガシワが咲き始めています。

小谷(おたり)へ移動して、今日は車中泊です。

三国山と群馬の巨木

八ッ場(やんば)ダムで話題に上る吾妻川沿いは真田氏も利用した古い街道。

f:id:notahiro:20170501074053j:plain 道祖神

特別有名なものはありませんが、多くの史跡が点在しています。

f:id:notahiro:20170501074127j:plain

長野原町の王城山神社に寄ってから王城山に向かいます。

f:id:notahiro:20170501075847j:plain

盛りは過ぎて咲き残るカタクリ。ヤマエンゴサクがいっぱいです。

f:id:notahiro:20170501080141j:plain アズマイチゲ

f:id:notahiro:20170501080240j:plain

フイリヒナスミレ      エイザンスミレ

花を見て、御塚(おつか)の石仏群やイタヤカエデの巨木を見たら移動します。

f:id:notahiro:20170501080956j:plain 村主の大ケヤキ

幹回り7.2m。推定樹齢600年。月夜野の村主(すぐろ)八幡神社にて。

国道17号線、群馬・新潟県境の三国トンネル入り口で車中泊

f:id:notahiro:20170501082438j:plain

早朝出発。途中から雪道。三国峠を経て三国山山頂へ。

f:id:notahiro:20170501082713j:plain

春霞。遠望は利かないものの、風はなく、穏やかな天気です。

f:id:notahiro:20170501083029j:plain 苗場山

f:id:notahiro:20170501083235j:plain

登りも下りもちょっとうんざり。

f:id:notahiro:20170501083648j:plain

山を下りて渋川の雙(そう)林寺へ。旧子持村子持山山麓です。

f:id:notahiro:20170501084815j:plain ムラサキサギゴケ

境内は花盛り。

f:id:notahiro:20170501084941j:plain セイヨウタンポポ

f:id:notahiro:20170501085232j:plain

ジュウニヒトエ          アカネスミレ

f:id:notahiro:20170501090016j:plain

 幹周り6mの雙林寺のカヤ。移動して群馬の巨木を巡ります。

f:id:notahiro:20170501090424j:plain

横室の大カヤ 幹周り8.1m。推定樹齢1000年。前橋にて。

f:id:notahiro:20170501091121j:plain

萩原の大笠松 幹周り6m。推定樹齢430年。高崎にて。

f:id:notahiro:20170501091508j:plain

連取(つなとり)の松 幹周り4m。推定樹齢300年。伊勢崎にて。

f:id:notahiro:20170501091733j:plain

浄蔵寺の大イチョウ 幹周り12m。推定樹齢300年以上。太田にて。

’05. 4.29.~30.に巡った時のものです。もう12年も経ってしまいました。老木たちは今も元気でしょうか。今年の残雪の具合はどうでしょう。