高峰高原と湯ノ丸高原
8月28日、長野・群馬県境の高峰高原へ。深い霧…
わずかの登りで高峰山の稜線。マツムシソウが咲いています。
標高2092mの山頂に向かいます。
貧弱な根。薄い土壌。倒れてもなお葉を茂らすカラマツ…
山頂を往復して林道へ。霧でゴマナがいい被写体に…
ハンゴンソウ
これはシラネニンジンでしょうか…
5日後の9月2日は湯ノ丸高原へ。
途中、五十番のシナノキを撮ります。
鹿沢温泉に向かう湯道。100体の観音石仏。その50番目の馬頭観音。
季樹歳彩(きぎさいさい)でも紹介したベンケイソウの花を見に湯ノ丸高原へ…
アキノキリンソウも満開です。
こちらも季樹歳彩で紹介しました。
11日後、9月13日に撮った五十番のシナノキ。大きさを伝えるのは難しい…
オヤマボクチ。このとき撮ったのはこのくらい…
2003年の撮影。この頃はフィルム。浅間山周辺や湯の丸高原には頻繁に出掛けて、その分撮影は少なめ。デジカメへの切り替えはかなり遅かったのに、今では気安くシャッターを切っています。ちょっと反省。
黒部五郎岳
すっきりしない天気。撮ったのはトウヤクリンドウくらい。
9月4日、三俣蓮華岳から黒部五郎小舎に向かいます。懐かしい小舎が見えて…
翌日も深い霧。カール辺りまでのつもりで準備。すると、青空…
朝露とオオヒョウタンボク
きれいです。
山頂の雲は取れません。
意外に広いカール。登るにつれて少しずつ景色が変化します。
綿毛に変わったチングルマ
雪残るカール壁
転がる白い岩も含めてこの山の魅力かもしれません。
標高2840m、百名山、黒部五郎岳山頂。期待した展望はありません。
稜線コースで小舎へ。雲を抜ければ好天です。
ミヤマリンドウ
咲き残るヨツバシオガマ
いつしか青空は消えて…
イワイチョウは草紅葉
霧深く、霞むミヤマアキノキリンソウ。黒部五郎小舎に戻ります。
2001年、久々に黒部五郎岳まで行ってきました。中途半端な季節。天気もすっきりしながったのですが、この時はしばらく青空も広がって楽しみました。
八幡平
8月14日、区境から八幡平に向かいます。
アスピーテラインの源太岩からの八幡平。右が茶臼岳。左奥が畚(もっこ)岳。小さな鐘状火山が突起のようなピークをなしていますが、山体全体は楯状火山。なだらかな高原。台地状です。
畚岳の南に続く稜線もなだらか。
大きな群落の奥は畚岳。ニッコウキスゲ以外にも…
カラマツソウ
雨や雪でえぐれた道を畚岳に向かいます。
咲いているのはオヤマリンドウ
標高1578mの山頂から平らな八幡平を眺めます。
南の稜線は秋田駒ケ岳や、左奥に裾野が見える岩手山に続いています。
しばらくすると青空。
足元に咲き残る小さなすみれ。…タカネスミレです。
ミヤマコウゾリナ。すっきりは晴れず、山を下ります。
振り向いて見る畚岳。
焼山の奥は森吉山のようです。
イワイチョウの葉の隙間からイワショウブ
トウゲブキ
がくが被針形のフクシマシャジン
ツリガネニンジンは線形です。
2003年の東北撮影旅行でした。このあと鹿角市の姉夫婦の家に行きます。埼玉の両親も合流してお盆を過ごしました。
巨木と兜明神岳
8月13日、早池峰山を下りて麓の久出内(ひさでない)という集落を訪ねます。
大きな木。看板もあります。
鳥居の奥の才の神のサワラ。推定樹齢500年。
立派な木。撮影に夢中になって側溝にはまります。
オミナエシ咲くのどかな集落。
次は山祇(やまずみ)桂。樹齢は4~500年。
株立ちで大きく枝葉を広げているのですが…
全体像を撮ると…。巨木の撮影は難しい…
次は白山杉。推定樹齢900年。手元の本にも載っているもの。
幹周り11.5m。迫力を伝えるのは難しい…。盛岡の東の区境へ向かいます。
翌日は早朝から兜明神岳へ。でも霧になってしまいました。
オオヤマサギソウ
以前ここから見た早池峰山がよかったんですが…。コーヒーでも飲んで…
少し散策。霧のときは霧の写真でも撮って…
霧が晴れた…。早池峰山が見えて…。でも使えない。
ここにも巨木。シナノキ。…難しい。山を下ります。
素早く獲物を糸でぐるぐる巻きにする小さなクモ。
セイタカワダチソウによく似たオオアワダチソウ。
ニッコウキスゲによく似たヘメロカリス。
あとで調べたらジャコウアオイというものらしい…
2003年の東北撮影旅行の写真です。14年前となると記憶は曖昧。でも、山で随分動き回っていたのに、巨木の撮影までしていて、我ながら元気なやつです。写真は今ならもう少しうまく撮るかなあ、なんて思ってしまいますが、これも条件次第。今だって失敗もするわけで…
早池峰山Ⅱ
山頂周辺を散策します。
澄み渡る空。露岩。ハイマツ。高山植物…
ハクサンサイコ
霧に包まれます。
咲き残るナンブイヌナズナ。実になっています。
びっしり張り付くイワウメの花は終わっています。
ミネウスユキソウ
花は終わっているけど、花穂の長いハッコウダシオガマ。
こっちは通常タイプ。ヨツバシオガマ。
クジャクチョウ
ミヤマアケボノソウ
花終わるシシウド
山頂から東望。遠く稜線上のピーク、早池峰剣ヶ峰が見えます。
西側はよく見えています。遊びに行ってみましょう。
ハヤチネウスユキソウ
キノコ
ホソバイワベンケイ
ハクサンシャジン
賑わう山頂と打って変わって静かな広い草原。
変化する雲をのんびり眺めます。
山頂に迫る雲。
タカネナデシコなどが咲いて…
ミヤマアキノキリンソウ。山頂に戻ります。
通り越して東側から山頂を撮ります。
岩場の先に早池峰剣ヶ峰が見えます。
稜線を辿るとハイマツやハクサンシャクナゲに混じるイソツツジ。
早池峰剣ヶ峰に向かいます。
下山は尾根道の別ルート。振り仰ぐ山頂。
南に聳える薬師岳に向かうように下ります。
もう一度山頂を振り仰いで、車に戻ります。
’03. 8.13.の山行。百名山で貴重な花も多い人気の山。自分でまとめながら、もう一度じっくり花を撮りに行きたくなりました。撮り損ないもあったし…。
早池峰山Ⅰ
8月13日早朝、早池峰山に向かいます。
山には雲がついています。
マルバキンレイカ
コメガモリ沢を渡ります。
咲いているのはミソガワソウ
ソバナ… 露光不足の撮影…
タマガワホトトギス
オオカサモチ?とムギワラトンボ?
アオヤギソウ
まだ咲き始めのオニシモツケ
沢沿いを進むと彼方に山頂が見えます。
ミヤマカラマツ
ナガボノシロワレモコウ
ナンブトウウチソウ… 特産種なのにピントが…
ナガハキタアザミ
ナンブトラノオ
モイワシャジン
振り向けば背後に聳える薬師岳。随分登ってきました。
ミヤマウイキョウ
山頂直下の登山道を登り、賑わう早池峰山へ。標高1914mの百名山。特産種、貴重種の多い花の山。最初に登ったのは秋。そのあと春にも登っています。夏は初めて。青空になりました。
2003年、安達太良山に登ったあと、1日移動日を置いて登りました。少し写真が多いので2回に分けてみます。