神室山
翌7月22日は朝から雨。止み間を見て出発します。
林道脇の林。雨に洗われたせいか緑がきれい。
つり橋を渡ってブナの林に入ります。
また雨。そして本降り。戻ろうか。やがて土砂降り。…雨も楽しい。
大滝を見て進みます。
ツルアジサイ。ひどい雨は続きません。
雨は上がって霧。御田(おんでん)という湿原に出ます。
イワイチョウが咲いています。
ヒナザクラは咲けずにいます。さらに登り、稜線に向かいます。
ダイモンジソウ
トウゲブキ
センジュガンピ
エゾフウロ。花も多くなって、標高1365mの神室山(かむろさん)に到着。
東側の谷を俯瞰します。標高の割りに山深い。山形・秋田県境。自然豊かな豪雪地。鳥海山と栗駒山の間にある二百名山。
帰りは前神室山を通るパノラマコースで周回します。
ヒメツチハンミョウ?
ハナニガナにモンシロチョウ
樹林帯を通って車に戻ります。
山を歩くには晴れがいい。でも雨の写真も悪くありません。でも未だに、わざわざ雨の日に山に行く気にはなれません。途中で降られればやけくそ。それが本音。15年前の撮影旅行はまだ続きます。
南蔵王
翌7月21日、夜の雨は上がったものの、すっきりしません。
蔵王エコーラインから御釜を望む刈田岳へ登る車道の取り付き辺り、そこから南へ向かう登山道に分け入ります。
ハクサンシャクナゲが咲いています。
標高1745m、板状節理の露岩の杉ガ峰は展望がいいというのですが…
ウスユキソウ
シラネニンジンでしょうか。
すっかり綿毛になったチングルマ。
芝草平では霧に包まれます。
北屏風岳まで足を伸ばしてみますが、結局天気は変わりません。
ミネカエデは実をつけています。
キンコウカ。
いい場所。でももう少し天気がよかったら…。もう少し花が咲いていたら…。チングルマが咲いている頃にもう一度…。そんなことも出来ないまま、…15年経ってしまっています。この撮影旅行はもう少し続きます。
吾妻連峰
7月20日、夜が明ける頃、スカイラインを車で登ります。
背後に磐梯山が姿を現します。浄土平から歩きます。
足元にモウセンゴケ。つぼみをつけています。
花も咲き始めています。小さな花。
モウセンゴケはコケではなく顕花植物です。
一切経山を眺め、鎌沼に向かいます。
ウソが姿を見せます。
コバイケイソウが咲き…
鎌沼に着きます。
山上の小さな沼。
沼を巡り…
酸(す)ヶ平へ。ここから一切経山に登ります。
少し登ると鎌沼や吾妻連峰の山々がよく見えるようになります。
広い稜線に出ます。吾妻小富士も見えます。
標高1949mの山頂に立てば、五色沼も見えます。
吾妻小富士を眺めたら、賑わう浄土平に戻ります。
2002年の撮影。もう15年も経ってしまいました。以前掲載した残雪の頃もいいけど、夏もいいです。天気しだいではあるのですが…。この撮影旅行はさらに続きます。というわけで、この7月の撮影旅行は終えて帰ってきましたので、また『ひねもす通信Ⅱ』、再開します。これからもよろしくお願いします。
湯ノ丸高原ー烏帽子岳
7月12日、烏帽子岳に向かいます。長野・群馬県境の湯ノ丸高原。地蔵峠には大きな駐車場。林道を行くとキャンプ場。そこに臼窪湿原という小さな湿原があります。山を目指す人は通過してしまうような乾燥化の進んだ湿原ですが、時を追って咲き変わる花々が気になって、いつも立ち寄る場所です。
アヤメが見事に咲いています。
すぐ周回できる木道。湯ノ丸山が見えます。
カラマツに絡み付いて花を咲かせるツルアジサイ
湯の丸山を巻いて進みます。
たくさんつぼみをつけているオオバギボウシ
ヤナギランはつぼみ
斜面を巻き登るとテガタチドリが咲き始めています。
稜線に出ると四阿(あずまや)山が見えます。左はシュロソウ。
眼下には上田の街。彼方に北アルプスの稜線が見えます。
連なる山々の奥には浅間山。
浅間山の最高峰で噴火口の釜山から噴煙が上がっています。
稜線を辿ると間近に現れる烏帽子岳。
彼方の山々が霞みます。標高2066m。梅雨の晴れ間の静かな山頂。しばしくつろいだら同じ道を帰ります。
稜線の下り口から湯ノ丸山を眺めます。
南に続く稜線の先に雲が浮かんでいます。
足元にやってきたのは、ヒョウモンチョウの仲間?
シシウド
咲き始めたシャジクソウを撮って、車に戻ります。
2002年の撮影です。大きなお花畑はありませんが、季節ごとに咲き変わる花は多く、展望もいいところです。なお、新規の記事は少しお休みします。3~4週間後をめどに再開するつもりです。今後ともよろしくお願いします。
塩田平
7月8日、友達と近所へ。上田の塩田平や別所などを訪ねます。
近隣の観光地。でも、移り住んだ我々には元々の地元ではありません。
地元に馴染めば、余程気に入った所でもなければ、あまり行かなくなって…
前山寺
ハスも咲いて…
訪ねれば、発見、再発見、そしていい被写体が…
塩田城跡、龍光院、そして塩野神社へ…
人気はなさそうでも、建物は手が込んでいて…
思わずカメラを向けたくなる景色に出会います。
遠くから訪ねてくる人も多い有名観光地なのですから、当然なのですが…
中禅寺を見て、別所に向かいます。
常楽寺にて
月日を重ねて苔生す石塔
信州の鎌倉。北条氏とのかかわり…。各地から学問僧が集い、栄えたことも…
栄枯盛衰。でも、今でも温泉地としていい風情…
北向観音を見てから、市内の上田城へ。城内の真田神社の鳥居には茅の輪…
整備が進む南側駐車場からの南櫓と…
西櫓。日は傾いてきています。
2003年の撮影なのでもう14年前。改めて見ると、また訪ねたくなります。近所のいい場所で、いつでも行けると思っていて、何年も行っていない場所、…結構あるなぁ。
八ヶ岳
7月8日、早朝から八ヶ岳へ。杣添(そまぞえ)尾根を行きます。苔生す原生林。尾根の北側を巻くようになって、やっと花を撮ります。
山で見る黄色い花のすみれ
葉はこんな感じ。
キノコもあります。
横岳の稜線に出て、主峰・赤岳を望みます。手前はミヤマシオガマ。
ミヤマシオガマ
葉が特徴的なチョウノスケソウ
イワウメ
様々な花が咲く稜線。阿弥陀岳が見えます。
砂礫の斜面のウルップソウ
奥は標高2805mの阿弥陀岳です。
咲き始めのイワベンケイ
標高2899m、八ヶ岳の最高峰・赤岳を背景に…
ヤツガタケキスミレ
ここでしか見れない特産種
花咲く稜線と阿弥陀岳
咲き始めのシロウマオウギ
ウラジロナナカマド
標高2835m、横岳
イワヒゲ
岩に張り付く小さな花
チシマアマナ
山頂に建つ赤岳頂上小屋
斑入りの葉はハクサンボウフウでしょうか。
県界尾根側を回って赤岳天望荘に戻ると雲が垂れ込めて…
遠目にミヤマオダマキ。コマクサも…
稜線を離れ、元の道を下ります。
ウスバスミレ
杣添川北沢
梅雨の晴れ間。少し下り坂にかかっても、雨には当たらず下りてきました。丸々1日の登山。稜線は花盛り。収穫たっぷりの山行となりました。2002年、 もう15年前の撮影です。
小松原湿原
6月25日、小松原湿原に向かいます。苗場山の北。地図で見て気になっていたところ。ちょうど興味を持っていた人がいて、つれて来てもらいました。
林道から登山道へ。登るにつれて現れる大量の残雪。
新緑のブナ林を行きます。
足元にはわずかな花…
タケシマラン
湿原にはワタスゲ。でも花。綿毛になっていません。
中の白いのは綿毛の出来始めでしょうか。
綿毛になり始めているのもあります。
でもちょっと淋しい…
林道まで下りてノビネチドリを撮ります。今回はこれで下山です。
2006年、この年は雪が多くて季節の進行が遅かったようです。小松原湿原は 3段に分かれた湿原で、稜線を辿れば神楽ヶ峰を経て苗場山に続いています。 条件が整えばもっといい写真が撮れると思うのですが…