ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

宝永山

9月25日、須走にある東口本宮富士浅間神社を訪ねます…

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イワシャジンが咲いています。初めて見る花。植栽となるのでしょうが、元々この辺りにあったものかもしれません…

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新5合目の登山口から宝永山に向かいます。第2宝永火口と宝永火口の間を進みます。さらに下には第3宝永火口。間近に見る噴火口はやはり巨大です。宝永4年の山腹噴火。1707年なので300年ほど前のことです。宝永火口の底から馬の背へ。馬蹄形に開いた東側の稜線。その先端に張り出したピークが宝永山と呼ばれています。馬の背に出るとすごい風。戻るように稜線を辿り宝永山へ。標高2693m。山頂の杭に体を預けて撮影します。経験したことのない強風です。馬の背の分岐に戻ります。ところが風で進めません。風上に体を倒し、一歩ずつ。…そのままの姿勢で足が滑り出します。思わずへたり込むようにしゃがみます。呼吸も出来ないような風で下を向くと、地面の小石が飛んで行きます。私という障害物に当たった風は左右に逃げ、その部分でさらに威力を増しています。これは富士山でも同じ。富士山に当たった西風は北と南に分かれ、その部分で威力を増して吹き付けます。その風とまともに受けています。見ると下に道が見えます。分岐に戻るのを諦め、風に舞うように斜面を下ります。風は弱まり、道に戻り、ひと心地。第2宝永火口の縁を散策して、別ルートで車に戻ります…

2008年の撮影です。300年ほど前の噴火の痕跡。見たかったものです。そして富士山の強風も経験することになりました…