ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

ある時、家の庭に木が生えてきました。細くて柳のような葉。風に乗って飛んできた種が芽吹いたのか。伸びると邪魔にして適当に剪定しつつ、何年かが経ちました。そして花が咲きました。…柳じゃない。それは桃の花。びっくりです。そして思い出したのです。食べ終えた桃の種をその辺りに埋めたのです。すっかり忘れていました。それからは大事にして枝は切りません。でも哀れ、最初の適当な剪定で樹形は滅茶苦茶です。それでも生長を続け、毎年花を咲かせてくれます…

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’11. 4.30. 随分花も多くなりました。でも実は大きくならずに落ちてしまったり…

さらに時が過ぎます。ある時草むしりをしていて顔を上げると…

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’13. 7.26. 目の前に桃。うまく撮ったので大きく見えますが、一般的なものより小ぶりです。それでも甘い香り。冷やして食べてみます。虫が入っているかもしれません。小さめに切ってひと口。特別上等なものではありません。でもちゃんと桃。甘みもそれなり。おいしく頂きました。こうなると期待してしまうのですが、その後収穫できません。大きくなる前に落ちてしまいます。少し育て方を調べてみます。いろいろやらなければならないことがあるようです。結局手入れは行き届きません。ところが去年、収穫できました。前回より小ぶりなくらいですが、数は多くなりました。木も大きくなっています。よそで見る木に比べると、かなり貧弱ですが。今年はどうでしょう。風で実は落としますが、まだまだ残っています。楽しみ。何とか少しでも収穫できますように…