ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

国見岳

2月23日、前に登れなかった国見岳に向かいます。宮崎・熊本県境の脊梁山地。熊本側に回り込み、五家荘平家の里から登山口へ。でもこの道も通行止め。さらに南に回り、椎葉越へ。ここまでで疲れてしまいます。でも長めのコース。急いで準備して山に取り付きます…

f:id:notahiro:20200221132650j:plain

もう県境稜線。好天。よく駆り払われた道。標高も高く、ブナなどが目立ちます。ただ背の高い笹が生垣のように続いて展望が得られません。1時間半ほどで烏帽子岳。これで距離感がつかめます。やはり往復するのはギリギリか…

f:id:notahiro:20200221133235j:plain

苔生す倒木にサルノコシカケ。さらに1時間ほどで五勇山。ここで椎葉村からの道と合流。椎葉村から登ればよかった。そう思っても後の祭り…

f:id:notahiro:20200221133637j:plain

雪残る道を行きます。薄雲が広がってしまいます。小国見岳を巻き、国見岳へ。樹林は切れて雄大な展望。でも天気はよくありません。標高1739m。二百名山です。でもゆっくりしてはいられません。怪しい天気。帰りは小国見岳にも寄り、同じ道を戻ります。好天の時は山深さも感じなかったのに、こうなると心細くもなります。遠くから迫る雨音を聞きます…

f:id:notahiro:20200221135632j:plain

やがて、霞んでなくなるように沈む夕日。夕闇迫る頃、やっと車に戻ります…

f:id:notahiro:20200221135939j:plain

2月24日、大観峰で朝を迎えます。釈迦涅槃像にも見える阿蘇五岳

f:id:notahiro:20200221140140j:plain

彼方に祖母山。傾山。そして日が昇ります…

f:id:notahiro:20200221140320j:plain

外輪山の一角の大観峰カルデラ内には雲海。やっといい写真を撮ります…

2010年の撮影です。桜島には登れなかったのですが、これで九州の二百名山、三百名山を登ったことになります。国見岳、国見山は日本に多い山名。さらに九州には特に多い名前です。山に登って国見をする。もう神話の世界。そして戦国時代まで下っても通用しそうな話。だから山名として多いのは、当然なのかもしれません…