ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

英彦山

1月30日、曇り。早朝の石段を登って行きます。長い石段を登りきると、山と上とは思えない大きな広場に大きな奉幣殿。細川忠興寄進の国宝です…

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ここから山道。といっても表参道。石段。広い山道。太い杉が目立ちます…

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時折青空が見えて薄日が射します。樹林もまばらになります。ひょろっと伸びて上部にわずかに葉を残す杉。立ち枯れたものもあります。標高1200mの山ですが、高山の様相。山頂が近づいたようです。登り詰めたところが中岳。上宮が鎮座しています。下界にあるような立派な社殿が山の上にあります…

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英彦山には3つのピークがあります。まず北岳へ。中岳に戻って南岳へ。樹林。すっきりしない天気。大した展望は得られません。南岳から別ルートで下ります。道が錯綜して、少し迷いながら自然林の中を行きます…

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そして出会うのが鬼杉。樹齢1200年。幹周り12.4m。樹高38m…

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上部は折れていて、かつての樹高は60mとも80mともいわれています…

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足元に落ち葉。イチイガシ?シラカシ?長野などではあまり見ない照葉樹。殻斗が残っていて、どんぐりのなる木。この辺りでは普通…

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岩場の霊場などを通って、奉幣殿に戻ります…

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車に戻って移動。諏訪神社のイチイガシを見ます…

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そして大王杉。まだ英彦山の山域。山伏たちが献木した杉が行者杉と呼ばれ、美しい杉の林として残っています。その中で最大のものが大王杉…

2010年の撮影です。英彦山は三大修験道場。残る2つは山形県羽黒山奈良県大峰山。祭神は天之忍穂耳尊。太陽神、天照大神の子供。日子の山。嵯峨天皇の御代に勅旨をもって彦山となり、霊元天皇の御代には英の尊号を贈られて英彦山となります。二百名山