ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

雪崩跡

何でこんななってるんだろう?

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大量の雪が降って不安定になり、以前までの積雪の上で滑るのが表層雪崩。樹林帯では雪崩は起こりにくいのですが、起こらないわけではありません。滑り面で幹が折れても何とか生き長らえるとこんな姿になります。まだ柔軟性のある幼木の頃のことだったでしょうか。

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雪は融けて木がなぎ倒されています。北アルプス南部の穴毛谷で、この年起きた雪崩の跡。

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デブリと呼ばれる雪崩跡。北アルプス・小池新道にて。

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長野県鳥甲山南面のデブリ。雑魚川林道にて。

厳冬の深い雪を漕いで山に登るのは大変です。春には雪が締まり、不安定な雪は崩れ落ちます。雪が安定すれば春山の季節。アイゼンを利かせて登り、大量の雪が残る山々の景色を眺められます。でも安定した雪を見極めるのは簡単ではありません。