北八ヶ岳Ⅱ
7月1日、北八ヶ岳の原生林で撮影を続けます…
岩もコケに覆われます。でも…
ここは地衣類が優勢。菌類と藻類の共生体…
岩を覆いきれないコケ…
花の終わったすみれの葉。ウスバスミレでしょうか…
コケは木の幹にも張り付いています…
やがてびっしり…
そこにキノコ。硬い木の繊維も分解します…
すっかりキノコに覆われ、立ち枯れてしまいます…
倒れた木はコケに覆われています…
根元もコケに覆われて、元の姿も分からないコケうねる林床…
切り株がひとつの山のように見えてきます…
コケが原生林。原生林の山のミニチュア…
倒木の上に芽吹く若木。それが生長し、倒木が朽ち果てると根上がりの木。その木もやがて倒れ、コケに覆われる。どれほどの歳月を要したことか…
2011年の撮影です。この少し前にコンパクトデジカメを手に入れました。フィルムに比べると撮影枚数が増えていきます。フィルムの時にも紙媒体の『ひねもす通信』で紹介しきれない写真はあったのですが、それがますます多くなります。それらを加え、再構成して編集しています…
北八ヶ岳Ⅰ
7月1日、八千穂高原に向かいます…
ウツボグサが咲いています…
薄い花色のものもあります…
ニシキウツギも咲いています…
アヤメも咲き始めています…
きれいなシラカバの林が人気の場所です…
サラサドウダンを撮っていたら、出たがりのクジャクチョウが…
麦草峠に移動して、苔生す原生林へ…
コケに紛れて芽吹くのはシラビソか…
いろいろな姿のコケたち、その奥には…
地衣類も…
コケのジャングル。そこに咲くマイヅルソウ…
木の根元は大きな斜面。地味に咲くラン。ホソバノキソチドリでしょうか…
2011年の撮影です。梅雨時。下界は真夏の暑さ。でも標高2000mを越えるこの場所は涼しいほどです。薄日も洩れなくなってきています。原生林の中でコケ目線で眺めてみると、いろいろなものが見えてきます…
八ヶ岳 東天狗
6月23日、稲子湯の奥から山に向かいます…
常緑樹の芽吹き。通年変化のとぼしい原生林も若葉の季節…
冷たい水が滝をなして流れています…
林床はシダが茂ります…
しらびそ小屋へ。小さなミドリ池。東天狗の東壁が見えます…
薄暗い原生林に咲くオサバグサ…
硫黄岳の爆裂火口がが見えてきます…
888年、硫黄岳の山体崩壊。千年以上も経つのに植生は皆無…
本沢鉱泉から夏沢峠へ。主稜線を辿ります…
梅雨の晴れ間。いい雲が出ています…
北には天狗岳。西天狗、東天狗。奥は北横岳か…
ミヤマダイコンソウの葉の周りで芽吹いているのは…
イワベンケイらしい…
もう咲きそうだけど、まだ少し早いらしい…
東天狗に登ると少し雲が多くなっています…
これは、ウスバスミレか…
不思議な地形の稲子岳。ずれ落ちて、二重稜線のようになっています…
さらに下ると、近くで黒い塊が動き出して…。年老いたカモシカ。もう休んでいたようです。驚いたけど、驚かせてしまったようです。でも逃げる元気もないらしい…
登ってきているシロツメクサ。それなりにきれい…
最後にベニバナイチヤクソウを撮って、車に戻ります…
2007年の撮影です。八ヶ岳は130万年の歳月が作り上げた火山。そんなことを書いた本を読んでいたら、硫黄岳の爆裂火口を改めて見たくなりました。稲子湯からのコースも歩いたことがなかったし…。いい天気に恵まれて、いい山行になりました…
池口岳
6月11日、南アルプス深南部の池口岳に向かいます。標高2392m。二百名山…
蒸し暑さの中、汗を掻きながら登ると、やがてきれいに花が咲いて…
トウゴクミツバツツジ。まだつぼみも多く、若葉もきれい…
ミヤマザクラも咲いています…
邪魔な枝、幹…
でも、崩壊面で頑張るブナを邪魔者扱いにするのは失礼か…
咲き始めたイワカガミを見て、山頂に立ちます…
帰りに岩陰で見つけたクモイコザクラ。初めて見ます…
それが結構いっぱい…
近くにはキバナノコマノツメ。満足して山を下ります…
2010年の撮影です。南アルプスの主要部は光(てかり)岳辺りまで。それを南部、北部と分けていたりします。でも光岳の南にも深い山域が広がっています。標高は低くなりますが、登山者は少なく、アクセスも悪くなるので、楽に登れる山は多くありません。南アルプス深南部と呼ばれるその山域に二百名山、三百名山が幾つかあります…
奥茶臼山
6月9日、秋葉街道を南下します…
分杭峠を越えて矢立木を見ます。そしてしらびそ峠へ。ここが登山口…
登山は翌朝から。古い倒木を見て、樹林帯を進みます…
苔生す原生林。雨や霧が似合いそう。晴れを選んで来ているんだけど…
バイカオウレンが咲いています…
重なる倒木をコケが覆っています…
幼木が芽吹いています…
朽ちるに任せ、世代を重ねる樹林。そして三百名山・奥茶臼山。標高2474m…
少し先へ行くと展望が広がります。南アルプス北部…
南アルプス南部の山も見えます…
オサバグサ。順調に登れたので、帰りはゆっくり花を撮って…
これはコキンバイでしょうか…
2010年の撮影です。カメラのシャッター幕を傷つけてしまったのか、時々光が洩れたような写真になります。困りました…
軽井沢植物園Ⅳ
’03. 7. 5. また軽井沢植物園へ…
キリンソウが咲いています…
イブキジャコウソウにはモンシロチョウ…
これはバライチゴでしょうか…
すべての植物に名札がついているわけではありません…
ノコギリソウ。…園芸種?…西洋ノコギリソウ?
黄金コデマリ…
この頃はまだ野生の花は見ていなかった…
ホザキシモツケ。日光戦場ヶ原でたくさん見るやつ…
変わっているので調べれば直ぐ分かるかと思ったのですが、未だに不明…
アイズシモツケ…
ムシャリンドウ。野生ではお目にかかったことがない…
モンシロチョウ。今度はミヤコワスレへ…
ドクダミが随分変わったきれいな花をつけている…
ヤエドクダミというらしい…
こちらはドクダミ。見慣れた雑草…
ハナショウブ。園芸種だけど、やっぱりきれい…
ヤマタバコ。前回はつぼみ。今回は咲き残り…
サラサウツギ。図鑑には載っていても、野生では見たことないか…
クサキョウチクトウ。つぼみはかわいい…
オオミスジ?がとまってくれたので、撮れました…
イブキの2タイプの葉。同じ植物とは思えないほど違う…
少し季節的には先走ってしまいますが、軽井沢植物園で撮ったものなので引き続き紹介させて頂きました。広くない敷地に数多くの植物。すべてに名札がついているわけではないので、それを写真に撮って自宅で図鑑と見比べます。判明するもの、疑わしいもの、まったく分からないもの。それは山で見てきても同じ。そうして少しずつ理解を深めています…