ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

東赤石山Ⅰ

5月2日、早朝から東赤石山に向かいます。タチツボスミレを見つけます…

f:id:notahiro:20190501100647j:plain赤みの強い大きめの花。ちょっと変。花びらが7枚あります…

f:id:notahiro:20190501100917j:plain

次はシロバナタチツボスミレ

f:id:notahiro:20190501101010j:plain

普通のタチツボスミレもありますが、その奥にはヒカゲスミレ…

f:id:notahiro:20190501101110j:plain

きれいな沢を見て進みます…

f:id:notahiro:20190501101249j:plain

次はフイリシハイスミレ…

f:id:notahiro:20190501101353j:plain

褶曲しているような岩。ここは中央構造線にも近い…

f:id:notahiro:20190501101633j:plain

層を見せる露岩に滝がかかっています…

f:id:notahiro:20190501101843j:plain

これは、ミヤマスミレらしい…

f:id:notahiro:20190501101947j:plain

オオタチツボスミレもあります…

f:id:notahiro:20190501102112j:plain

シハイスミレ。次々すみれが現れて、なかなか進みません…

f:id:notahiro:20190501102235j:plain

やっと山頂。標高1707m。二百名山。剣山は見えているのでしょうか…

f:id:notahiro:20190501102547j:plain

笹ヶ峰が見えます。石鎚山は見えていないよう…

2008年の撮影です。中央構造線に近い東赤石山は橄欖岩の山。植物にとって悪条件ですが、それが特産種や希少種を育むことになります。すみれも種類が多くて驚き。一番に山に入ったのに、みんなに抜かれてしまいました…

笹ヶ峰

5月1日、今日は霧。瓶ヶ森に登ります…

f:id:notahiro:20190430133745j:plain

標高1896m。三百名山。でも何も撮れません…

f:id:notahiro:20190430133934j:plain

車に戻り、移動。次は笹ヶ峰に向かいます。東海型ヒメミヤマスミレ…

f:id:notahiro:20190430134109j:plain

でもこれしか撮れません。標高1860m。二百名山笹ヶ峰を往復します…

f:id:notahiro:20190430134358j:plain

車を走らせるときれいな渓谷が目に留まります。吉野川の上流部です…

f:id:notahiro:20190430134707j:plain

早明浦ダムより上流。鮮やかな新緑。山深い四国山地の懐を行きます…

f:id:notahiro:20190430135023j:plain

最後に撮ったのは、ミズタガラシ?コンロンソウ?クレソンか?

2008年の撮影です。笹ヶ峰の山頂は霧だけではなく、風もありました。そこに登山者の一団。私は風を避けて少し下りたところで休みました。誰に習ったわけでもないけど、山では当たり前の行動。でもこの時は少数派。というか私だけ…

石鎚山

4月30日、7時に開いたゲートを抜けて石鎚スカイラインへ…

f:id:notahiro:20190429113846j:plainやがて石鎚山が姿を見せます…

f:id:notahiro:20190429114006j:plain

かつての有料道路を快走。角度を変え、形を変える石鎚山

f:id:notahiro:20190429114306j:plain

土小屋から岩黒山に登り、石鎚山を眺めます…

f:id:notahiro:20190429114508j:plain

標高1746m。岩黒山。朝一で登りたかったのですが、夜は進入禁止…

f:id:notahiro:20190429114849j:plain

でもいい天気。東に伸びる四国山地の山々…

f:id:notahiro:20190429115219j:plain

土小屋に戻り、石鎚山に向かいます…

f:id:notahiro:20190429115322j:plain

稜線を辿り、山に迫ります…

f:id:notahiro:20190429115444j:plain

一般道と別れ、稜線を直登する道へ。笹の被る踏み跡。岩場…

f:id:notahiro:20190429115735j:plain

登りきると山頂の一角。標高1982m。最高峰の天狗岳に向かいます…

f:id:notahiro:20190429120152j:plain

賑わう弥山に移動して天狗岳を眺めます。そして下山。車に戻ります…

f:id:notahiro:20190429121700j:plain

瓶ヶ森林道で主谷分岐へ。東黒森に登ります。フモトスミレが咲いています…

f:id:notahiro:20190429122131j:plain

稜線を辿り、伊予富士へ。標高1756m。三百名山

f:id:notahiro:20190429122406j:plain

今日は山三昧。疲れました。しっかり伊予富士も撮って、車に戻ります…

2008年の撮影です。百名山石鎚山は2度目。24年ぶりだったらしい。前回はたぶん霧。景色は覚えていません。カメラを始める前で写真も残っていません。この時は天気に恵まれて、山も景色も堪能しました…

三本杭

4月29日、篠山の北方、宇和島の三本杭へ。鹿のコルから歩き始めます…

f:id:notahiro:20190428102647j:plain

すぐにシコクスミレを見つけます。初めて見るすみれ…

f:id:notahiro:20190428102924j:plain

鬼が城山に向かいます。四国の山にもブナが生えています…

f:id:notahiro:20190428103049j:plain

普段見ないシハイスミレ。葉の裏が紫なので紫背すみれ…

f:id:notahiro:20190428103415j:plain

鬼が城山を越え稜線を辿ります。見るのはシハイスミレばかり…

f:id:notahiro:20190428103842j:plain

北面はブナ。南面はカシなどの照葉樹林

f:id:notahiro:20190428104154j:plain

シハイスミレを見ながら稜線を辿ります…

f:id:notahiro:20190428104319j:plain

大久保山、八面山、熊のコルと進み、シカ除けネットを抜けて…

f:id:notahiro:20190428104639j:plain

三本杭へ。三百名山。標高1226m。シカの食害で山頂は裸地状態…

f:id:notahiro:20190428105147j:plain

帰りもシハイスミレ。花の色の違い。いい被写体探し…

f:id:notahiro:20190428105427j:plainこんな写真も撮ってみたり…。鬼が城山の東を巻く道を行きます…

f:id:notahiro:20190428105825j:plain

ここでまたシコクスミレ…

f:id:notahiro:20190428105958j:plain

ブナ帯。やや湿ったところが好みらしい…

f:id:notahiro:20190428110206j:plain

やっと見つけたいい被写体。スミレサイシン類…

f:id:notahiro:20190428111020j:plain

車に戻り、旧西土佐村へ。新玉様のモミを見ます。幹周り7.8m…

f:id:notahiro:20190428111248j:plain

近くにはレンゲソウ。最近は見なくなりました…

f:id:notahiro:20190428111854j:plain

また愛媛へ。松野町で逆杖のイチョウを見ます…

f:id:notahiro:20190428112135j:plain

石垣の隙間に特徴的な葉。花は終わっているけどナガバノタチツボスミレ

f:id:notahiro:20190428112339j:plain

もう少し逆杖のイチョウ。推定樹齢1000年。幹周り9.7m…

f:id:notahiro:20190428112749j:plain

大きく枝葉を広げるイチョウの巨木を見たら、石鎚山に向かいましょう…

2008年の撮影です。シハイスミレは西日本中心。珍しがって見ていたら、ちょっと飽きるほど。それでも山が好きらしい。庭などに植えても消えてしまうといいます。稜線で出会った人がしみじみと木を見ています。「カシとブナを同時に眺められる場所なんてないでしょう。」なるほど。人の興味は多岐にわたります…

篠山

4月28日、竜串から移動して、高知・愛媛県境の篠山(ささやま)に向かいます…

f:id:notahiro:20190426083006j:plain

登って行くと立派な大杉…

f:id:notahiro:20190426083426j:plain

シハイスミレが咲いています…

f:id:notahiro:20190426083523j:plain

これはシロバナシハイスミレ…

f:id:notahiro:20190426083605j:plain

そしてこれは、シロバナフイリシハイスミレ…

f:id:notahiro:20190426083718j:plain

山頂は巨木の森。標高1065m。三百名山ゴールデンウィークの賑わい…

f:id:notahiro:20190426084119j:plain

伸び伸びと太い枝を伸ばすヒノキ…

f:id:notahiro:20190426084018j:plain

でも登山者のお目当てはアケボノツツジらしい…

f:id:notahiro:20190426084512j:plain

ちょうど見頃。たくさん咲いています…

f:id:notahiro:20190426084835j:plain

つつじにしては太くて老木。手入れがなされています…

f:id:notahiro:20190426085159j:plain

もう1枚、杉の巨木の写真を撮ります…

f:id:notahiro:20190426085400j:plain

小さなフデリンドウを見て、車に戻ります…

f:id:notahiro:20190426085327j:plain

車を走らせると、目に付く照葉樹林。マテバジイの花か…

2008年の撮影です。アケボノツツジはシカの被害があるようです。獣除けネットがめぐらされていました。私にはあまり馴染みのない照葉樹林。常緑でも新芽の季節。そして花。山肌を彩る濃淡さまざまな緑や、樹冠を染める花の色がとても新鮮。ここでは当たり前の景色なんだろうと思いつつ、しみじみ山肌を眺めました…

竜串

4月28日、早朝から足摺半島へ。松尾のアコウを見ます…

f:id:notahiro:20190425095210j:plain

イスノキに絡みつくアコウの気根。幹周りは10mもあります…

f:id:notahiro:20190425095436j:plain

推定樹齢300年。ガジュマルと同じクワ科。松尾神社には何本かあって…

f:id:notahiro:20190425095839j:plain

こちらは親木が枯れて中空。絞め殺しの木とも…

f:id:notahiro:20190425100214j:plain

トベラの花が咲いています…

f:id:notahiro:20190425100415j:plain

竜串に移動します。幾重にも重なる層を削りだして現れる模様…

f:id:notahiro:20190425100752j:plain

ミルフィーユとか、そんな工芸品もあったか…

f:id:notahiro:20190425100933j:plain

砂岩泥岩の互層。タービタイト。付加体…

f:id:notahiro:20190425101255j:plain

タフォニ。蜂の巣状の風化。生物の関与ということでもないらしい…

f:id:notahiro:20190425101557j:plain

地層を断ち切るのは小さな断層?

f:id:notahiro:20190425101928j:plain

日本列島の成り立ちにも関わる話らしいのですが…

f:id:notahiro:20190425102441j:plain

見ていて何が分かるわけでもなく、ただ眺め、撮影を楽しみます…

2008年の撮影です。日本列島は付加体でできているらしい。沈み込む海側のプレートの地層が剥ぎ取られ、陸側に付加したもの。内陸には黒瀬川帯。横倉山を含む古い地層。興味を持ち、本を読み、来て見ても、何が分かるというものでもありません。ただ景色を眺めるだけ。でもそれが、結構楽しい…

横倉山

4月27日、横倉山に向かいます。標高774m。高知県の低山…

f:id:notahiro:20190423150902j:plain

第2駐車場から、歴史を感じさせる石段の道を登ります…

f:id:notahiro:20190423151359j:plain

苔生した大きな切り株…

f:id:notahiro:20190423151336j:plain

杉の巨木が並木のよう。夫婦杉と名付けられた巨木…

f:id:notahiro:20190423151821j:plain

巨木に囲まれた杉原神社に出ます…

f:id:notahiro:20190423152013j:plain

小さな山に伸びやかな木々。神域として。地元の山として…

f:id:notahiro:20190423152554j:plain

すみれも咲いています。オトメスミレ…

f:id:notahiro:20190423152711j:plain

馴染みのないマメヅタはシダ植物…

f:id:notahiro:20190423152849j:plain

壇ノ浦に沈んだ安徳天皇の陵墓参考地…

f:id:notahiro:20190423153346j:plain

マルバスミレも咲いています…

f:id:notahiro:20190423153429j:plain

またオトメスミレ。探しているすみれには出会えません…

f:id:notahiro:20190423153600j:plain

眺望のいい場所に出ます…

f:id:notahiro:20190423153740j:plain

カブト嶽へ。乾いた稜線に小さなすみれ。探していたものです…

f:id:notahiro:20190423153959j:plain

横倉型ヒメミヤマスミレ。目的も達成。車に戻ります…

f:id:notahiro:20190423154439j:plain

須崎へ。大谷のクスを見ます。推定樹齢1300年。幹周り17.1m…

f:id:notahiro:20190423154736j:plain

折れた太い幹。そこにトタンの蓋。でもすごい木…

f:id:notahiro:20190423155158j:plain

足元に咲いているのはタツナミソウでしょうか…

f:id:notahiro:20190423155318j:plain

安和(あわ)の大ナギも見ます。推定樹齢500年…

f:id:notahiro:20190423155758j:plain

最後は仁井田のヒロハチシャノキ。推定樹齢700年。今日はこの辺りで…

2008年の撮影。憧れの横倉山です。この時は横倉型ヒメミヤマスミレ目的でしたが、季節が進めば他にも気になる花が咲くようです。そして巨木。それから地質。横倉山からは4億年前を越える古い化石が出ていて、日本でも有数の古い地層が見られる場所です。さらに歴史。神社…。興味を惹くものばかりで、ちょっと興奮状態。オオルリが横切ってもどうせうまく撮れないと、情報を整理しながら被写体を物色して歩きました…