東赤石山Ⅰ
5月2日、早朝から東赤石山に向かいます。タチツボスミレを見つけます…
赤みの強い大きめの花。ちょっと変。花びらが7枚あります…
次はシロバナタチツボスミレ…
普通のタチツボスミレもありますが、その奥にはヒカゲスミレ…
きれいな沢を見て進みます…
次はフイリシハイスミレ…
褶曲しているような岩。ここは中央構造線にも近い…
層を見せる露岩に滝がかかっています…
これは、ミヤマスミレらしい…
オオタチツボスミレもあります…
シハイスミレ。次々すみれが現れて、なかなか進みません…
やっと山頂。標高1707m。二百名山。剣山は見えているのでしょうか…
2008年の撮影です。中央構造線に近い東赤石山は橄欖岩の山。植物にとって悪条件ですが、それが特産種や希少種を育むことになります。すみれも種類が多くて驚き。一番に山に入ったのに、みんなに抜かれてしまいました…
笹ヶ峰
5月1日、今日は霧。瓶ヶ森に登ります…
標高1896m。三百名山。でも何も撮れません…
車に戻り、移動。次は笹ヶ峰に向かいます。東海型ヒメミヤマスミレ…
でもこれしか撮れません。標高1860m。二百名山の笹ヶ峰を往復します…
車を走らせるときれいな渓谷が目に留まります。吉野川の上流部です…
早明浦ダムより上流。鮮やかな新緑。山深い四国山地の懐を行きます…
最後に撮ったのは、ミズタガラシ?コンロンソウ?クレソンか?
2008年の撮影です。笹ヶ峰の山頂は霧だけではなく、風もありました。そこに登山者の一団。私は風を避けて少し下りたところで休みました。誰に習ったわけでもないけど、山では当たり前の行動。でもこの時は少数派。というか私だけ…
石鎚山
4月30日、7時に開いたゲートを抜けて石鎚スカイラインへ…
やがて石鎚山が姿を見せます…
かつての有料道路を快走。角度を変え、形を変える石鎚山…
土小屋から岩黒山に登り、石鎚山を眺めます…
標高1746m。岩黒山。朝一で登りたかったのですが、夜は進入禁止…
でもいい天気。東に伸びる四国山地の山々…
土小屋に戻り、石鎚山に向かいます…
稜線を辿り、山に迫ります…
一般道と別れ、稜線を直登する道へ。笹の被る踏み跡。岩場…
登りきると山頂の一角。標高1982m。最高峰の天狗岳に向かいます…
賑わう弥山に移動して天狗岳を眺めます。そして下山。車に戻ります…
瓶ヶ森林道で主谷分岐へ。東黒森に登ります。フモトスミレが咲いています…
稜線を辿り、伊予富士へ。標高1756m。三百名山…
今日は山三昧。疲れました。しっかり伊予富士も撮って、車に戻ります…
2008年の撮影です。百名山の石鎚山は2度目。24年ぶりだったらしい。前回はたぶん霧。景色は覚えていません。カメラを始める前で写真も残っていません。この時は天気に恵まれて、山も景色も堪能しました…
三本杭
4月29日、篠山の北方、宇和島の三本杭へ。鹿のコルから歩き始めます…
すぐにシコクスミレを見つけます。初めて見るすみれ…
鬼が城山に向かいます。四国の山にもブナが生えています…
普段見ないシハイスミレ。葉の裏が紫なので紫背すみれ…
鬼が城山を越え稜線を辿ります。見るのはシハイスミレばかり…
北面はブナ。南面はカシなどの照葉樹林…
シハイスミレを見ながら稜線を辿ります…
大久保山、八面山、熊のコルと進み、シカ除けネットを抜けて…
三本杭へ。三百名山。標高1226m。シカの食害で山頂は裸地状態…
帰りもシハイスミレ。花の色の違い。いい被写体探し…
こんな写真も撮ってみたり…。鬼が城山の東を巻く道を行きます…
ここでまたシコクスミレ…
ブナ帯。やや湿ったところが好みらしい…
やっと見つけたいい被写体。スミレサイシン類…
車に戻り、旧西土佐村へ。新玉様のモミを見ます。幹周り7.8m…
近くにはレンゲソウ。最近は見なくなりました…
また愛媛へ。松野町で逆杖のイチョウを見ます…
石垣の隙間に特徴的な葉。花は終わっているけどナガバノタチツボスミレ…
もう少し逆杖のイチョウ。推定樹齢1000年。幹周り9.7m…
大きく枝葉を広げるイチョウの巨木を見たら、石鎚山に向かいましょう…
2008年の撮影です。シハイスミレは西日本中心。珍しがって見ていたら、ちょっと飽きるほど。それでも山が好きらしい。庭などに植えても消えてしまうといいます。稜線で出会った人がしみじみと木を見ています。「カシとブナを同時に眺められる場所なんてないでしょう。」なるほど。人の興味は多岐にわたります…
篠山
4月28日、竜串から移動して、高知・愛媛県境の篠山(ささやま)に向かいます…
登って行くと立派な大杉…
シハイスミレが咲いています…
これはシロバナシハイスミレ…
そしてこれは、シロバナフイリシハイスミレ…
山頂は巨木の森。標高1065m。三百名山。ゴールデンウィークの賑わい…
伸び伸びと太い枝を伸ばすヒノキ…
でも登山者のお目当てはアケボノツツジらしい…
ちょうど見頃。たくさん咲いています…
つつじにしては太くて老木。手入れがなされています…
もう1枚、杉の巨木の写真を撮ります…
小さなフデリンドウを見て、車に戻ります…
車を走らせると、目に付く照葉樹林。マテバジイの花か…
2008年の撮影です。アケボノツツジはシカの被害があるようです。獣除けネットがめぐらされていました。私にはあまり馴染みのない照葉樹林。常緑でも新芽の季節。そして花。山肌を彩る濃淡さまざまな緑や、樹冠を染める花の色がとても新鮮。ここでは当たり前の景色なんだろうと思いつつ、しみじみ山肌を眺めました…
竜串
4月28日、早朝から足摺半島へ。松尾のアコウを見ます…
イスノキに絡みつくアコウの気根。幹周りは10mもあります…
推定樹齢300年。ガジュマルと同じクワ科。松尾神社には何本かあって…
こちらは親木が枯れて中空。絞め殺しの木とも…
トベラの花が咲いています…
竜串に移動します。幾重にも重なる層を削りだして現れる模様…
ミルフィーユとか、そんな工芸品もあったか…
砂岩泥岩の互層。タービタイト。付加体…
タフォニ。蜂の巣状の風化。生物の関与ということでもないらしい…
地層を断ち切るのは小さな断層?
日本列島の成り立ちにも関わる話らしいのですが…
見ていて何が分かるわけでもなく、ただ眺め、撮影を楽しみます…
2008年の撮影です。日本列島は付加体でできているらしい。沈み込む海側のプレートの地層が剥ぎ取られ、陸側に付加したもの。内陸には黒瀬川帯。横倉山を含む古い地層。興味を持ち、本を読み、来て見ても、何が分かるというものでもありません。ただ景色を眺めるだけ。でもそれが、結構楽しい…
横倉山
4月27日、横倉山に向かいます。標高774m。高知県の低山…
第2駐車場から、歴史を感じさせる石段の道を登ります…
苔生した大きな切り株…
杉の巨木が並木のよう。夫婦杉と名付けられた巨木…
巨木に囲まれた杉原神社に出ます…
小さな山に伸びやかな木々。神域として。地元の山として…
すみれも咲いています。オトメスミレ…
馴染みのないマメヅタはシダ植物…
壇ノ浦に沈んだ安徳天皇の陵墓参考地…
マルバスミレも咲いています…
またオトメスミレ。探しているすみれには出会えません…
眺望のいい場所に出ます…
カブト嶽へ。乾いた稜線に小さなすみれ。探していたものです…
横倉型ヒメミヤマスミレ。目的も達成。車に戻ります…
須崎へ。大谷のクスを見ます。推定樹齢1300年。幹周り17.1m…
折れた太い幹。そこにトタンの蓋。でもすごい木…
足元に咲いているのはタツナミソウでしょうか…
安和(あわ)の大ナギも見ます。推定樹齢500年…
最後は仁井田のヒロハチシャノキ。推定樹齢700年。今日はこの辺りで…
2008年の撮影。憧れの横倉山です。この時は横倉型ヒメミヤマスミレ目的でしたが、季節が進めば他にも気になる花が咲くようです。そして巨木。それから地質。横倉山からは4億年前を越える古い化石が出ていて、日本でも有数の古い地層が見られる場所です。さらに歴史。神社…。興味を惹くものばかりで、ちょっと興奮状態。オオルリが横切ってもどうせうまく撮れないと、情報を整理しながら被写体を物色して歩きました…