松木渓谷Ⅱ
2月10日、引き続き丹平治沢出会いで氷の撮影…
ゆっくり生長する氷は鍾乳石のよう…
そこここに自然の造形…
突然水位が下がり、氷と水の間に隙間が…
細かい氷の結晶が現れます…
水に浸かっている時は見えなかったもの…
堰堤に突き当たり、苦労して乗り越えます…
荒れた林道はなくなり、川を渡り返しながら進みます…
岩壁が迫ります…
やがて上流に姿を現す皇海(すかい)山。標高2144mの百名山です…
その先は厳しい。皇海山も隠れます。引き揚げましょう…
三沢の出合い辺りでまた氷の撮影…
カメラを向けたくなる被写体…
でも帰らないと…
シカの警告音を聞きながら、荒涼とした渓谷を車に急ぎます…
2006年の撮影です。皇海山狙いで行った松木渓谷ですが、思った以上に面白いところでした。1週間ほどの撮影旅行もこれで終わり。ちょっと実家に遊びに行って、小諸の自宅に帰りました…
松木渓谷Ⅰ
2月10日、粕尾峠を越えて足尾の谷へ。日の出前です…
半月山の上に男体山。でも寒い。車に退避…
やがて男体山が朝日に染まります…
足尾の街へ。廃墟のような製錬場。朝日を浴びる雪の山…
足尾ダムから松木渓谷へ。冬でも土木工事。林道を進み、シカの警告音…
逃げません。カメラを準備して近づくと、動く群れ、大きい…
数十頭。それが背後にも、山の中腹にも、別の尾根にも…
行く先々にも現れて、結局何百頭見たのやら。ちょっと異常です…
積雪は多くありません。岩肌を見せる荒涼とした渓谷…
日本らしからぬ迫力の景色。でもこれは、足尾銅山の煙害と山火事のせい…
植生と表土を失い、基盤岩を露呈した姿…
丹平治沢出合い。流れは氷瀑となっています…
岩に張り付く氷…
水も流れています…
流れや氷の造形が面白い。しばらく撮影します…
2006年の撮影です。日本のグランドキャニオンとも呼ばれる松木渓谷。その成因は自然ではないし、増えすぎたシカも生態系のバランスが崩れている証拠。でもともに感動もの。負の遺産という位置づけであっても、もう少し見せるようにしてもいいのでは。まあ、人が押しかければ、シカは逃げちゃうでしょうけど…
栃木の神社と巨木
和尚山
2月8日早朝から、安達太良山系和尚山に向かいます…
吹き付けた雪が木の片面だけについていて、風向きが分かります…
岩?切り株?倒木?藪?うねる雪面の下は分かりません…
足跡。厳しい冬に活動している動物たちがいます…
道を逸れて水音の方へ。滝が現れます…
凍りかけの銚子ヶ滝。なかなかの迫力…
雪が強まります…
流れ下る銚子沢。大量の雪も沢を埋め尽くしてはいません…
もう少し滝を撮ります…
雪は弱まっています…
沢も撮ります…
雪の造形が面白い…
登山道に戻り、和尚山に向かいます。青空が現れ、陽射しも…
疎林。広い尾根。ルートが分かりません…
ともかく高みへ。次第に尾根らしくなり、向かう山も…
登るにつれて、樹氷がよく発達しています…
時折青空も見えるものの、なかなか着きません…
さらに発達した樹氷。そして雲の中へ。吹雪です。さらに登ります。諦めかけた時、登りが尽きて東側の谷を見ます。何もかも凍りついています。道標も見つかりません。たぶん山頂。標高1602m。自分の踏み跡が消えない内に、山を下ります…
2006年の撮影です。本当は安達太良山を撮りたかったのですが、とてもそんな天気ではありませんでした。冬型で雪雲が届いてしまう。ちょっと雲が切れて青空が見える。そんな感じだったのでしょうか…
巨木巡り
2月7日、雪がちらつく空模様。那須町芦野へ…
その奥には上の宮神社の大イチョウ。
次は揚源寺のアスナロ。推定樹齢600年…
芦野温泉神社の大杉。推定樹齢700年…
伊王野の西の三佛堂の樫…
霞岡神社の杉。推定樹齢700年…
推定樹齢400年の杉並木もあります…
おんべし(御幣石)の山桜…
栃木・福島県境、追分明神の杉。推定樹齢700年…
白河の関の白河神社の杉…
従二位の杉は推定樹齢800年…
白河の関は自然公園のようになっています…
白河の東の石川町へ。石都々古和気(いわつつこわけ)神社を訪ねます…
陸奥国の一宮のひとつです…
2006年の撮影です。小諸に住んでいると冬は比較的晴れます。その感覚で栃木・福島辺りへ。でもなかなか晴れません。たまたまこの時はそうだったのか、いつもだいたいこんな感じか。行ってみないと分からないこと、住んでみないと分からないこと。結構あるものです…
三本槍岳Ⅱ
2月6日、誰もいない三本槍岳の山頂です…
白く凍りついた霧氷の世界…
彼方に噴煙を上げる茶臼岳…
えびのしっぽと呼ばれる霧氷。待機していた荒天に発達したもの…
北に続く旭岳(赤崩山)がカッコいい…
そろそろ下りましょう。同じ道を辿ります…
樹氷を撮ってみます…
今日の樹氷の写真はダメみたいです…
シュカブラはきれいです…
逆光の朝日岳。シュカブラ。山を下ります…
2006年の撮影です。少し風邪っぽかったのに、忘れています。いい運動で温まったのか、いい景色で忘れたのか。標高1917mの三本槍岳は那須連山の最高峰。会津、那須、黒羽三藩が国境確認のために槍を立てた山。日本百名山の那須岳は噴煙を上げる茶臼岳、標高1915mに主峰の座を譲っています…