高原山
翌7月28日は関東に入って塩原へ…
枯木沼を通過して大沼まで登ります。薄日が射して、少し幻想的…。
標高1795mの釈迦ヶ岳に登ります。三百名山、高原山の最高峰。でも天気はすっきりしません。何も撮れません。標高1765mの鶏頂山にも登ります。那須の南の塩原の高原山は、いくつかピークを持つ山の総称です。
空しく下りて枯木沼を巡ります。…傾いた木道。スキー場…
池塘には油が浮いて…。印象は最悪。
でも、つぼみはサワギキョウでしょうか。
遠くてうまく撮れないけど、ヒツジグサが咲いて…
オオヤマサギソウ
コバギボウシ
ミズチドリ…。馴染みの少な湿原の花たち。
花が多いわけではありません。
こんな場所もあるけど…。のちに知るのですが、湿原には油を作り出す微生物がいたりするそうで、単純に汚れているとはいえないようです。人気の観光地のような山は道の整備も行き届いていますが、そうでなければそれなりになります。むしろよくやっていると思うほど。完璧にとはいきません。登山道の維持には手間がかかります。この時は悪い印象のまま帰ることになってしまいましたが…。
2002年7月の撮影旅行は以上です。長々とお付き合い、ありがとうございました。これからも楽しい記事を書こうと思います。よろしくお願いします。
蔵王
翌7月27日、早暁の刈田岳へ…
ここは車で登れる観光地。でも人はいません。
よく整備された道。
そこに続く柱は積雪期のための道しるべでしょうか。
6日前、霧の中を歩いた南蔵王。
大黒天という場所があります。ここから刈田岳への登山道があります。
ヨツバヒヨドリのつぼみ
咲き始めもあります。
荒々しい火山の景色が変化して、奥に最高峰の熊野岳へ続く稜線が現れます。
普通のハト?…こんなところに。
見慣れた景色に近づいています。
でも、お釜はなかなか見えません。
そして、刈田岳へ。観光客で賑わい始めています。皆さんよりこの山を知っている!…なんて、ちょっと自慢したくなります。軽い登山。晴れてもきていい景色。同じ道を辿って車に戻ります。
15年前の東北撮影旅行。あと少し続きます。
八幡平
翌7月23日は朝から姫神山へ。標高1124m。盛岡の北東にあります。
でも山頂は霧。岩手山は見えません。
少し花もあるし、青空ものぞいたけど、すっきり晴れることはなく…
出会えたのはこいつ。このあと普通に観光。再び山に向かったのは25日。
八幡平アスピーテラインから暮れ行く岩手山を眺めます。
翌26日、黒谷地へ向かいます。
新たに整備された道を進み源太森へ…
ワタスゲの道を八幡沼へ。薄雲が広がってしまいます。
池塘もあっていいところ。でも雲が広がり、いい写真が撮れません。
花も少し淋しい…
ヒガラ?
標高1613m。平らな山頂の楯状火山。百名山。自然豊かな故郷の山。かっこよく撮りたいのですが、今日は難しい。また好条件を期して…
15年前の東北の撮影旅行はこの辺りで折り返し。帰りも山を訪ねます。
神室山
翌7月22日は朝から雨。止み間を見て出発します。
林道脇の林。雨に洗われたせいか緑がきれい。
つり橋を渡ってブナの林に入ります。
また雨。そして本降り。戻ろうか。やがて土砂降り。…雨も楽しい。
大滝を見て進みます。
ツルアジサイ。ひどい雨は続きません。
雨は上がって霧。御田(おんでん)という湿原に出ます。
イワイチョウが咲いています。
ヒナザクラは咲けずにいます。さらに登り、稜線に向かいます。
ダイモンジソウ
トウゲブキ
センジュガンピ
エゾフウロ。花も多くなって、標高1365mの神室山(かむろさん)に到着。
東側の谷を俯瞰します。標高の割りに山深い。山形・秋田県境。自然豊かな豪雪地。鳥海山と栗駒山の間にある二百名山。
帰りは前神室山を通るパノラマコースで周回します。
ヒメツチハンミョウ?
ハナニガナにモンシロチョウ
樹林帯を通って車に戻ります。
山を歩くには晴れがいい。でも雨の写真も悪くありません。でも未だに、わざわざ雨の日に山に行く気にはなれません。途中で降られればやけくそ。それが本音。15年前の撮影旅行はまだ続きます。
南蔵王
翌7月21日、夜の雨は上がったものの、すっきりしません。
蔵王エコーラインから御釜を望む刈田岳へ登る車道の取り付き辺り、そこから南へ向かう登山道に分け入ります。
ハクサンシャクナゲが咲いています。
標高1745m、板状節理の露岩の杉ガ峰は展望がいいというのですが…
ウスユキソウ
シラネニンジンでしょうか。
すっかり綿毛になったチングルマ。
芝草平では霧に包まれます。
北屏風岳まで足を伸ばしてみますが、結局天気は変わりません。
ミネカエデは実をつけています。
キンコウカ。
いい場所。でももう少し天気がよかったら…。もう少し花が咲いていたら…。チングルマが咲いている頃にもう一度…。そんなことも出来ないまま、…15年経ってしまっています。この撮影旅行はもう少し続きます。
吾妻連峰
7月20日、夜が明ける頃、スカイラインを車で登ります。
背後に磐梯山が姿を現します。浄土平から歩きます。
足元にモウセンゴケ。つぼみをつけています。
花も咲き始めています。小さな花。
モウセンゴケはコケではなく顕花植物です。
一切経山を眺め、鎌沼に向かいます。
ウソが姿を見せます。
コバイケイソウが咲き…
鎌沼に着きます。
山上の小さな沼。
沼を巡り…
酸(す)ヶ平へ。ここから一切経山に登ります。
少し登ると鎌沼や吾妻連峰の山々がよく見えるようになります。
広い稜線に出ます。吾妻小富士も見えます。
標高1949mの山頂に立てば、五色沼も見えます。
吾妻小富士を眺めたら、賑わう浄土平に戻ります。
2002年の撮影。もう15年も経ってしまいました。以前掲載した残雪の頃もいいけど、夏もいいです。天気しだいではあるのですが…。この撮影旅行はさらに続きます。というわけで、この7月の撮影旅行は終えて帰ってきましたので、また『ひねもす通信Ⅱ』、再開します。これからもよろしくお願いします。
湯ノ丸高原ー烏帽子岳
7月12日、烏帽子岳に向かいます。長野・群馬県境の湯ノ丸高原。地蔵峠には大きな駐車場。林道を行くとキャンプ場。そこに臼窪湿原という小さな湿原があります。山を目指す人は通過してしまうような乾燥化の進んだ湿原ですが、時を追って咲き変わる花々が気になって、いつも立ち寄る場所です。
アヤメが見事に咲いています。
すぐ周回できる木道。湯ノ丸山が見えます。
カラマツに絡み付いて花を咲かせるツルアジサイ
湯の丸山を巻いて進みます。
たくさんつぼみをつけているオオバギボウシ
ヤナギランはつぼみ
斜面を巻き登るとテガタチドリが咲き始めています。
稜線に出ると四阿(あずまや)山が見えます。左はシュロソウ。
眼下には上田の街。彼方に北アルプスの稜線が見えます。
連なる山々の奥には浅間山。
浅間山の最高峰で噴火口の釜山から噴煙が上がっています。
稜線を辿ると間近に現れる烏帽子岳。
彼方の山々が霞みます。標高2066m。梅雨の晴れ間の静かな山頂。しばしくつろいだら同じ道を帰ります。
稜線の下り口から湯ノ丸山を眺めます。
南に続く稜線の先に雲が浮かんでいます。
足元にやってきたのは、ヒョウモンチョウの仲間?
シシウド
咲き始めたシャジクソウを撮って、車に戻ります。
2002年の撮影です。大きなお花畑はありませんが、季節ごとに咲き変わる花は多く、展望もいいところです。なお、新規の記事は少しお休みします。3~4週間後をめどに再開するつもりです。今後ともよろしくお願いします。