ひねもす通信Ⅱ

季樹歳彩(きぎさいさい)も見てね

高原山

翌7月28日は関東に入って塩原へ…

f:id:notahiro:20170730091503j:plain

枯木沼を通過して大沼まで登ります。薄日が射して、少し幻想的…。

f:id:notahiro:20170730091742j:plain

標高1795mの釈迦ヶ岳に登ります。三百名山、高原山の最高峰。でも天気はすっきりしません。何も撮れません。標高1765mの鶏頂山にも登ります。那須の南の塩原の高原山は、いくつかピークを持つ山の総称です。

f:id:notahiro:20170730093229j:plain

空しく下りて枯木沼を巡ります。…傾いた木道。スキー場…

f:id:notahiro:20170730093418j:plain

池塘には油が浮いて…。印象は最悪。

f:id:notahiro:20170730093538j:plain

でも、つぼみはサワギキョウでしょうか。

f:id:notahiro:20170730093700j:plain

遠くてうまく撮れないけど、ヒツジグサが咲いて…

f:id:notahiro:20170730093858j:plain

オオヤマサギソウ

f:id:notahiro:20170730093932j:plain

コバギボウシ

f:id:notahiro:20170730094023j:plain

ミズチドリ…。馴染みの少な湿原の花たち。

f:id:notahiro:20170730094147j:plain

花が多いわけではありません。

f:id:notahiro:20170730094230j:plain

こんな場所もあるけど…。のちに知るのですが、湿原には油を作り出す微生物がいたりするそうで、単純に汚れているとはいえないようです。人気の観光地のような山は道の整備も行き届いていますが、そうでなければそれなりになります。むしろよくやっていると思うほど。完璧にとはいきません。登山道の維持には手間がかかります。この時は悪い印象のまま帰ることになってしまいましたが…。

2002年7月の撮影旅行は以上です。長々とお付き合い、ありがとうございました。これからも楽しい記事を書こうと思います。よろしくお願いします。

蔵王

翌7月27日、早暁の刈田岳へ…

f:id:notahiro:20170729100815j:plain

ここは車で登れる観光地。でも人はいません。

f:id:notahiro:20170729101021j:plain

よく整備された道。

f:id:notahiro:20170729101151j:plain

そこに続く柱は積雪期のための道しるべでしょうか。

f:id:notahiro:20170729101323j:plain

6日前、霧の中を歩いた南蔵王

f:id:notahiro:20170729101532j:plain

遠く吾妻連峰も見えます。さて、宮城県側に少し下りたところ…

f:id:notahiro:20170729101736j:plain

大黒天という場所があります。ここから刈田岳への登山道があります。

f:id:notahiro:20170729102131j:plain

ヨツバヒヨドリのつぼみ

f:id:notahiro:20170729102312j:plain

咲き始めもあります。

f:id:notahiro:20170729102406j:plain荒々しい火山の景色が変化して、奥に最高峰の熊野岳へ続く稜線が現れます。

f:id:notahiro:20170729102708j:plain

普通のハト?…こんなところに。

f:id:notahiro:20170729102650j:plain

見慣れた景色に近づいています。

f:id:notahiro:20170729103102j:plain

でも、お釜はなかなか見えません。

f:id:notahiro:20170729103413j:plain

そして、刈田岳へ。観光客で賑わい始めています。皆さんよりこの山を知っている!…なんて、ちょっと自慢したくなります。軽い登山。晴れてもきていい景色。同じ道を辿って車に戻ります。

15年前の東北撮影旅行。あと少し続きます。

八幡平

翌7月23日は朝から姫神山へ。標高1124m。盛岡の北東にあります。

f:id:notahiro:20170728135051j:plain

でも山頂は霧。岩手山は見えません。

f:id:notahiro:20170728135255j:plain

少し花もあるし、青空ものぞいたけど、すっきり晴れることはなく…

f:id:notahiro:20170728135538j:plain

出会えたのはこいつ。このあと普通に観光。再び山に向かったのは25日。

f:id:notahiro:20170728135927j:plain

八幡平アスピーテラインから暮れ行く岩手山を眺めます。

f:id:notahiro:20170728140109j:plain

翌26日、黒谷地へ向かいます。

f:id:notahiro:20170728140437j:plain

新たに整備された道を進み源太森へ…

f:id:notahiro:20170728140754j:plain

ヨツバシオガマ

f:id:notahiro:20170728141028j:plain

ワタスゲの道を八幡沼へ。薄雲が広がってしまいます。

f:id:notahiro:20170728141240j:plain

ニッコウキスゲ

f:id:notahiro:20170728140910j:plain

池塘もあっていいところ。でも雲が広がり、いい写真が撮れません。

f:id:notahiro:20170728141614j:plain

花も少し淋しい…

f:id:notahiro:20170728141721j:plain

ヒガラ?

f:id:notahiro:20170728141944j:plain

標高1613m。平らな山頂の楯状火山。百名山。自然豊かな故郷の山。かっこよく撮りたいのですが、今日は難しい。また好条件を期して…

15年前の東北の撮影旅行はこの辺りで折り返し。帰りも山を訪ねます。

神室山

翌7月22日は朝から雨。止み間を見て出発します。

f:id:notahiro:20170727140943j:plain林道脇の林。雨に洗われたせいか緑がきれい。

f:id:notahiro:20170727141207j:plain

つり橋を渡ってブナの林に入ります。

f:id:notahiro:20170727141318j:plain

また雨。そして本降り。戻ろうか。やがて土砂降り。…雨も楽しい。

f:id:notahiro:20170727141728j:plain

大滝を見て進みます。

f:id:notahiro:20170727142122j:plain

ツルアジサイ。ひどい雨は続きません。

f:id:notahiro:20170727142313j:plain

雨は上がって霧。御田(おんでん)という湿原に出ます。

f:id:notahiro:20170727142617j:plain

イワイチョウが咲いています。

f:id:notahiro:20170727142556j:plain

ヒナザクラは咲けずにいます。さらに登り、稜線に向かいます。

f:id:notahiro:20170727143023j:plain

ダイモンジソウ

f:id:notahiro:20170727143107j:plain

ツリガネニンジン

f:id:notahiro:20170727143156j:plain

トウゲブキ

f:id:notahiro:20170727143250j:plain

センジュガンピ

f:id:notahiro:20170727143349j:plain

エゾフウロ。花も多くなって、標高1365mの神室山(かむろさん)に到着。

f:id:notahiro:20170727143533j:plain

東側の谷を俯瞰します。標高の割りに山深い。山形・秋田県境。自然豊かな豪雪地。鳥海山栗駒山の間にある二百名山

f:id:notahiro:20170727144636j:plain

帰りは前神室山を通るパノラマコースで周回します。

f:id:notahiro:20170727145017j:plain

ヒメツチハンミョウ?

f:id:notahiro:20170727145116j:plain

ハナニガナにモンシロチョウ

f:id:notahiro:20170727145254j:plain

樹林帯を通って車に戻ります。

山を歩くには晴れがいい。でも雨の写真も悪くありません。でも未だに、わざわざ雨の日に山に行く気にはなれません。途中で降られればやけくそ。それが本音。15年前の撮影旅行はまだ続きます。

南蔵王

翌7月21日、夜の雨は上がったものの、すっきりしません。

f:id:notahiro:20170726163237j:plain

蔵王エコーラインから御釜を望む刈田岳へ登る車道の取り付き辺り、そこから南へ向かう登山道に分け入ります。

f:id:notahiro:20170726164212j:plain

ハクサンシャクナゲが咲いています。

f:id:notahiro:20170726164304j:plain

標高1745m、板状節理の露岩の杉ガ峰は展望がいいというのですが…

f:id:notahiro:20170726164800j:plain

ウスユキソウ

f:id:notahiro:20170726164855j:plain

シラネニンジンでしょうか。

f:id:notahiro:20170726165028j:plain

すっかり綿毛になったチングルマ

f:id:notahiro:20170726165241j:plain

芝草平では霧に包まれます。

f:id:notahiro:20170726165433j:plain

北屏風岳まで足を伸ばしてみますが、結局天気は変わりません。

f:id:notahiro:20170726165827j:plain

ミネカエデは実をつけています。

f:id:notahiro:20170726165901j:plain

キンコウカ。

いい場所。でももう少し天気がよかったら…。もう少し花が咲いていたら…。チングルマが咲いている頃にもう一度…。そんなことも出来ないまま、…15年経ってしまっています。この撮影旅行はもう少し続きます。

吾妻連峰

7月20日、夜が明ける頃、スカイラインを車で登ります。

f:id:notahiro:20170725130144j:plain

背後に磐梯山が姿を現します。浄土平から歩きます。

f:id:notahiro:20170725130924j:plain

足元にモウセンゴケ。つぼみをつけています。

f:id:notahiro:20170725131035j:plain

花も咲き始めています。小さな花。

f:id:notahiro:20170725131252j:plain

モウセンゴケはコケではなく顕花植物です。

f:id:notahiro:20170725131542j:plain

一切経山を眺め、鎌沼に向かいます。

f:id:notahiro:20170725131806j:plain

ウソが姿を見せます。

f:id:notahiro:20170725131902j:plain

コバイケイソウが咲き…

f:id:notahiro:20170725132053j:plain

鎌沼に着きます。

f:id:notahiro:20170725132128j:plain山上の小さな沼。

f:id:notahiro:20170725132337j:plain

沼を巡り…

f:id:notahiro:20170725132448j:plain

(す)ヶ平へ。ここから一切経山に登ります。

f:id:notahiro:20170725132626j:plain

少し登ると鎌沼や吾妻連峰の山々がよく見えるようになります。

f:id:notahiro:20170725132819j:plain

広い稜線に出ます。吾妻小富士も見えます。

f:id:notahiro:20170725133248j:plain

標高1949mの山頂に立てば、五色沼も見えます。

f:id:notahiro:20170725133442j:plain

最高峰の西吾妻山に連なる吾妻連峰の主脈。

f:id:notahiro:20170725133736j:plain

吾妻小富士を眺めたら、賑わう浄土平に戻ります。

2002年の撮影。もう15年も経ってしまいました。以前掲載した残雪の頃もいいけど、夏もいいです。天気しだいではあるのですが…。この撮影旅行はさらに続きます。というわけで、この7月の撮影旅行は終えて帰ってきましたので、また『ひねもす通信Ⅱ』、再開します。これからもよろしくお願いします。

湯ノ丸高原ー烏帽子岳

7月12日、烏帽子岳に向かいます。長野・群馬県境の湯ノ丸高原。地蔵峠には大きな駐車場。林道を行くとキャンプ場。そこに臼窪湿原という小さな湿原があります。山を目指す人は通過してしまうような乾燥化の進んだ湿原ですが、時を追って咲き変わる花々が気になって、いつも立ち寄る場所です。

f:id:notahiro:20170702104923j:plain

アヤメが見事に咲いています。

f:id:notahiro:20170702104849j:plain

すぐ周回できる木道。湯ノ丸山が見えます。

f:id:notahiro:20170702105300j:plain

カラマツに絡み付いて花を咲かせるツルアジサイ

f:id:notahiro:20170702105358j:plain

湯の丸山を巻いて進みます。

f:id:notahiro:20170702105505j:plain

たくさんつぼみをつけているオオバギボウシ

f:id:notahiro:20170702105808j:plain

キバナノヤマオダマキの奥に目指す烏帽子岳が見えてきます。

f:id:notahiro:20170702110002j:plain

ヤナギランはつぼみ

f:id:notahiro:20170702110105j:plain

斜面を巻き登るとテガタチドリが咲き始めています。

f:id:notahiro:20170702110251j:plain

稜線に出ると四阿(あずまや)山が見えます。左はシュロソウ。

f:id:notahiro:20170702110632j:plain

眼下には上田の街。彼方に北アルプスの稜線が見えます。

f:id:notahiro:20170702110825j:plain

連なる山々の奥には浅間山

f:id:notahiro:20170702110942j:plain

浅間山の最高峰で噴火口の釜山から噴煙が上がっています。

f:id:notahiro:20170702111512j:plain

稜線を辿ると間近に現れる烏帽子岳

f:id:notahiro:20170702111822j:plain

彼方の山々が霞みます。標高2066m。梅雨の晴れ間の静かな山頂。しばしくつろいだら同じ道を帰ります。

f:id:notahiro:20170702112635j:plain

稜線の下り口から湯ノ丸山を眺めます。

f:id:notahiro:20170702113007j:plain

南に続く稜線の先に雲が浮かんでいます。

f:id:notahiro:20170702113133j:plain

足元にやってきたのは、ヒョウモンチョウの仲間?

f:id:notahiro:20170702113948j:plain

シシウド

f:id:notahiro:20170702114027j:plain

咲き始めたシャジクソウを撮って、車に戻ります。

2002年の撮影です。大きなお花畑はありませんが、季節ごとに咲き変わる花は多く、展望もいいところです。なお、新規の記事は少しお休みします。3~4週間後をめどに再開するつもりです。今後ともよろしくお願いします。